BeethovenOp5  あの半音進行がたまらない
 今でも私は「五星戦隊ダイレンジャー」の歌は傑作だと思っている。
 もう20年ぐらい前の放送だから、知っている人は少ないと思うけど……

 ヴォー、ヴォー、ヴォオ~!って歌わなければならないのだ(カラオケで選曲してしまった場合)。
 そして曲が終わったときには肩で息をするくらい疲れるのである(カラオケで歌ってしまった場合)。

 ところでクラシック音楽作品の作品番号ではOp.が使われるのが一般的である。

 Op.はOpusの略であり、op.という表記が使われることも多いが、私はOp.という表記の方を好む。むかし音楽之友社から毎年出版されていた「レコード総目録」がOp.表記だった影響である。

 音楽作品でOp.を使用し始めた最初は、おそらくはバンキエリ(Adriano Banchieri 1568-1634 イタリア)であると考えられている。

 交響曲第7番イ長調Op.92(これはベートーヴェン)というように表記するわけだが、もちろん作品番号を知らなくたって聴くことに何の障害もない。が、私がブログで曲を取り上げる場合は、きちんした方がいいという思い込みと余計な親切心から書いてしまうのである。

  何らかの理由で作品番号がない場合に誰かが付けたWoO.
 ところでOp.ではなくWoO.という作品番号表記がある。

 ベートーヴェンの一部の作品にあるWoO.番号は Werke ohne Opuszahl(作品番号なしの作品)の略で、ベートーヴェンの場合はG.キンスキーとH.ハルムが1955年に出版した作品目録の整理番号である。
 たとえば「ヘンデルの『ユダス・マカベウス』の『見よ、勇者は帰る』の主題による12の変奏曲」ト長調(1796)はWoO.45である。

 WoO.番号が付された作品は他の作曲家にもある。
 クレメンティやシューマンなどの一部の作品にWoO.番号が存在する。