読後充実度 84ppm のお話

“OCNブログ人”で2014年6月まで7年間書いた記事をこちらに移行した「保存版」です。  いまは“新・読後充実度 84ppm のお話”として更新しています。左サイドバーの入口からのお越しをお待ちしております(当ブログもたまに更新しています)。  背景の写真は「とうや水の駅」の「TSUDOU」のミニオムライス。(記事にはアフィリエイト広告が含まれています)

2014年6月21日以前の記事中にある過去記事へのリンクはすでに死んでます。

June 2015

有識者とは学問があり見識が高い人たちのこと♪CPED/識者と愛好家のためのソナタ

CPEBachTsuruta  有識者とは「学問があり
 6月11日の北海道新聞を読んでいて、同じページに載っていた2つの記事に目が釘づけにはならなかったが、引っかけられた。


 宅配便の20% 再配達に


 ……国土交通省は運送業者の負担増や配達料金値上げにつながる可能性がるとして、有識者らによる検討会を設置し、……


 もう1つは


 電源表示の指針作成


 来年4月の電力小売り全面自由化に向け、経済産業省は今月にも有識者作業部会で、……


 これまであまり気にしていなかったが、有識者ってのはずいぶんと重宝がられ頼られているようだ。

 が、ホントにすべての有識者メンバーがそれにふさわしい知識や資質を備えているのだろうか?
 有識者が言うことがすべて正しいのだろうか?
 そもそもどのような選び方をしているのだろうか?


 選ばれた有識者が必ずしもその方面に有益かつ有効な知識を持った人だとは言い切れないケースもあるんじゃないかと思う。
 いや、有利な結論が出るようなメンバーを集めるから首をかしげたくなるような答えが出ることがあったりするのかもしれない。

 そしてまた優秀な人ほどチームワークを必要とする作業には不向きという見方が一般的だが……
 だから、もしかして、あんまり顔を合わせてないのかも……

  こちらの識者は専門家のこと
 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(Carl Philipp Emanuel Bach 1714-1788 ドイツ)に、識者と愛好家を対象として書かれた6集からなるクラヴィア曲集がある。

 その6つとは、


 識者と愛好家のための6つのクラヴィア・ソナタ第1集Wq.55(1779出版)

 識者と愛好家のためのロンド付ピアノ・ソナタ集第2集Wq.56(1780出版)

 識者と愛好家のためのロンド付ピアノ・ソナタ集第3集Wq.57(1781出版)

 識者と愛好家のためのロンド付ピアノ・ソナタと自由な幻想曲第4集Wq.58(1783出版)

 識者と愛好家のためのロンド付ピアノ・ソナタと自由な幻想曲第5集Wq.59(1785出版)

 識者と愛好家のためのロンド付ピアノ・ソナタと自由な幻想曲第6集Wq.61(1787出版)


 第4集は7曲からなるが、他はすべて6曲構成である。

 ここでは鶴田美奈子のピアノによる抜粋盤(9曲)をご紹介しておく。
 本作品とこのCDに関しては、こちらの記事も多少は役に立つかもしれないと、識者でない私は自信なく付け加えておく。
 
 2002年録音。ナクソス。


ABに感じる悲しさ、やるせなさ、もどかしさ、そして憤りが音楽誌に

Shostako11Jansons  音楽ファンも憂う首相の君臨
 雑誌「レコード芸術」6月号の“読者投書箱”。

 そこに音楽雑誌としては珍しくいまの政治の動きを憂う投稿が載っていた。
 甲府市の61歳男性の現政権に対する思いである。

 ショスタコーヴィチの交響曲第11番《1905年》を聴いて、いつの時代にも時の権力は、国民の気持ちを汲もうとせず、ひとりよがりの政治をし続けるものだなと、改めて、悲しさとやるせなさと、もどかしさと憤りを感じた。-(中略)-
 どこかの国でも、平和を壊しかねないような政治の暴走が見られ、国民の平和への希求に全く耳を貸そうとせず、戦争のできる国への転換を目指している人物がいる。そのような時、国民は何を成すべきか。ひたすら祈るのみか。それとも、ありとあらゆる手段を駆使して抵抗するべきなのか。第4楽章の最後の箇所で、ベルが鳴らされ続ける。それは私たちに対する警鐘以外の何物でもなかった。
 ショスタコーヴィチのシンフォニー第11番は、現代に生きる者への強烈なメッセージを内包している。それは、社会や国の在り方にまで示唆を与えてくれるのだ。これからも1音たりともおろそかにはできない。

 音楽との関連はともかくとして、今の日本で、ある人にとっては強く思っていること、またある人にとっては漠然と感じていることが、ここに書かれている。

  耳を貸さないのは国民が愚かだから? 
 ショスタコーヴィチ(Dmity Shostakovich 1906-75 ソヴィエト)の交響曲第11番ト短調Op.103「1905年(The Year 1905)」(1957)。

 1905年にロシアで起こった第1次革命を題材にしている。標題をもつ4つの楽章からなる。

 第1楽章 宮廷前広場
 第2楽章 1月9日
 第3楽章 永遠の記憶
 第4楽章 警鐘

 国会答弁で「首相、首相」と自分のことを連呼し、暗に権力を誇示しているように感じられる。
 ヤジを飛ばす品の無さ。このヤジこそがあいてを威圧して我を通そうとする姿勢の象徴に思える。

 育ちの良いお坊ちゃまのたちの悪いわがまま。
 国民に選んでもらったということを忘れているのではないだろうか?
 いや、選ばれたから何をやってもよいと勘違いしているのか?

 でも選挙のときに語られていたのは良いことばかり。
 選ばれてしまったあとは、後出しじゃんけんの様相。

 安全保障関連法案だって、法案が提出されたあとに国会で議論するはずが、議論は煮詰まったという形に持ち込もうとしている。
 法案の内容以前に、その進め方が問題だ。
 これは原発、TPP、基地移設でも同じ。

 「圧政者らよ激怒せよ われらを愚弄せよ」
 第11交響曲の第4楽章「警鐘」は、この歌詞を持つ革命歌のモティーフで始まる。

 ひとりよがりの大将の取り巻き、そしてその意を汲んで出世をめざす官僚。
 その人たちには警鐘が聞こえないのか……

 ヤンソンス指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏を。

 1996年録音。EMI。ショスタコ交響曲全集の中の1枚。


 ※ アーベーツェーデー……。ドイツ語ではABCD……をこう発音する。


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