北海道における即席ラーメン(モダンな呼称だとインスタントラーメンとなる)で昔からの定番といえばマルちゃんのダブルラーメンであろう。
歴史の中であまりに長きにわたって定番だったせいで、いまでは時代遅れな感じは否めず定番という言葉はほとんどふさわしくないほどだ。定着?それとも違うな……
現在、ダブルラーメンはいまどのくらい売れているのだろう。
何年か前に久しぶりに買って食べてみた。
懐かしかったがまずかった。なんというか、幼少期の貧乏な食生活の記憶がよみがえったのだ。
ハイラー麺?
正月明けにイオンに行くと、インスタントラーメン祭りみたいなものをやっていた。
そこで私が初めて目にしたのは、マルちゃんのハイラーメンというものだった。
パーコー麺とかマーボー麺と同じように、ハイラーな麺なのかと思ったら、ハイ・ラーメンのようだ。食べるとハイな気分になるのかもしれない。
このラーメン、なつかしの味と書いてあるということはダブルラーメンのようにロングセラーなのだろう。北海道ではふだん売っていないのかもしれない。
買ってみたかったが、やめた。
妻は良い顔をしないだろうし、味は実はダブルラーメンと同じというオチがありそうな気もしたからだ。
でも気になる。
首を絞められたのか?
ハイな声が出ずに、聴くたびに(と言ってもほとんど聴かないけど)気の毒になると同時にやれやれと思うのが、バレヴァが歌う「私のいとしい人」。
オルフ(Carl Orff 1895-1982 ドイツ)の「カルミナ・ブラーナ(Carmina Burana)」(1936)の第23曲である。
この曲の第1曲は「おお、運命の女神よ」だが、この段階でソプラノ歌手の運命を予期しているかのようだ。
また第2曲は「運命の女神の痛手を」だが、まったくもってこの女性歌手、ひっでえ痛手を被ったものだ。
この演奏者たち、つまりオケも合唱も独唱もみんな自己陶酔しているへたくそ軍団って感じなのだが、特にソプラノは最初から最後まで一貫してX軸の下にプロットされる。
そしてついぞ「私のいとしい人」では、お尻の穴からなかなか卵が出てくれないめんどりのように苦しみの声を上げ、途切れるのだ。
とにかく味があるというかヘンテコなテイストの演奏だが、聴くとある意味楽しめる。
ロベフ指揮ソフィア・フィルほかの演奏。
詳しくはこちらの記事を!
1986年ライヴ録音。FORLANE。
ダブルは北海道、ハイは静岡の限定
……東洋水産のホームページで調べてみると、ハイラーメンは1962年発売で静岡県限定で販売している商品だった。
やっぱり買ってみればよかった。
食べたら気分がハイになったかも(ならなかったかも)。
さらにダブルラーメンは1964年発売で、北海道限定なんだと。
消えてしまわないよう買い支えなきゃ……
もう一度書く。
ダブルラーメンはいまどのくらい売れているのだろう。