かつては本当にこういう女性客がいたのだろうか?
ビルの壁に描かれている広告。
このビルにかつて入っていた店なのか、別な場所にあってこれは広告なのか知る由もないが、少なくとも現在、あたりにこの名の喫茶店は見当たらなかった。
にしてもすごい。
高峰三枝子がかぶっていそうな帽子(もしくは髪型。って、あくまでイメージ。にしても、イメージする人があまりにも古いな。すまん)、テーブルは鳥居か?
天井から吊り下げられた鉢は、その植物の先端がコーヒーカップに浸かりそうだ。鉢底からキノコバエが出て来る恐れもある。カップの形も純喫茶だからこそ期待されるべき豪華さが感じられない。
何よりこの女性。
足に履いているのは靴なのか?それとも足袋?
目線を体をなでるように上に向けると、座っているのに頭の位置が吊り下がっている鉢より上なのがわかる。
胴長なのか巨人なのか……
いまでも巨人呼ばわり
マーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の交響曲第1番ニ長調「巨人(Titan)」(1883-88/改訂1893-96)。
この交響曲は、当初J.パウルの小説「巨人」による2部5楽章の交響詩として作曲・初演されたが、のちに4楽章(「花の章」という楽章を削除)にして交響曲に改作した。
したがって交響曲としては「巨人」という名を残したままにするのは誤解を生むが、元々の作品が“巨人”に基づいていることもあって、これを削除すべきだと口うるさく言う人はそれほどいないようである。
しかし、私はこのタイトルは使うべきではないと思っている(マーラーは改作にあたって標題を削除している)。
今日はおまけに「花の章」も入っている小澤征爾/ボストン交響楽団の演奏で。
この演奏の私の感想はこちら。
1977年録音。グラモフォン。
ところでこの曲の第1楽章に現われる(そして全曲を支配する)カッコーの声を模倣した四度動機だが(下の楽譜。これは音楽之友社のスコア)、これにそっくりな音型がブラームスの交響曲第2番の第4楽章に出て来る。
というか、ブラームスの第2交響曲が作曲されたのは1877年なので、マーラーの方があとなんだけど……
さて、今日の私は仕事のあと酒飲みの店に行く予定である。
※ 4月21日追記
喫茶クラウンは、ネット情報によるとこの建物(一軒家)で現在も営業中とのこと。
私が通りかかった日はたまたま休みだったようです。
ビルの壁に描かれている広告。
このビルにかつて入っていた店なのか、別な場所にあってこれは広告なのか知る由もないが、少なくとも現在、あたりにこの名の喫茶店は見当たらなかった。
にしてもすごい。
高峰三枝子がかぶっていそうな帽子(もしくは髪型。って、あくまでイメージ。にしても、イメージする人があまりにも古いな。すまん)、テーブルは鳥居か?
天井から吊り下げられた鉢は、その植物の先端がコーヒーカップに浸かりそうだ。鉢底からキノコバエが出て来る恐れもある。カップの形も純喫茶だからこそ期待されるべき豪華さが感じられない。
何よりこの女性。
足に履いているのは靴なのか?それとも足袋?
目線を体をなでるように上に向けると、座っているのに頭の位置が吊り下がっている鉢より上なのがわかる。
胴長なのか巨人なのか……
いまでも巨人呼ばわり
マーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の交響曲第1番ニ長調「巨人(Titan)」(1883-88/改訂1893-96)。
この交響曲は、当初J.パウルの小説「巨人」による2部5楽章の交響詩として作曲・初演されたが、のちに4楽章(「花の章」という楽章を削除)にして交響曲に改作した。
したがって交響曲としては「巨人」という名を残したままにするのは誤解を生むが、元々の作品が“巨人”に基づいていることもあって、これを削除すべきだと口うるさく言う人はそれほどいないようである。
しかし、私はこのタイトルは使うべきではないと思っている(マーラーは改作にあたって標題を削除している)。
今日はおまけに「花の章」も入っている小澤征爾/ボストン交響楽団の演奏で。
この演奏の私の感想はこちら。
1977年録音。グラモフォン。
ところでこの曲の第1楽章に現われる(そして全曲を支配する)カッコーの声を模倣した四度動機だが(下の楽譜。これは音楽之友社のスコア)、これにそっくりな音型がブラームスの交響曲第2番の第4楽章に出て来る。
というか、ブラームスの第2交響曲が作曲されたのは1877年なので、マーラーの方があとなんだけど……
さて、今日の私は仕事のあと酒飲みの店に行く予定である。
※ 4月21日追記
喫茶クラウンは、ネット情報によるとこの建物(一軒家)で現在も営業中とのこと。
私が通りかかった日はたまたま休みだったようです。