読後充実度 84ppm のお話

“OCNブログ人”で2014年6月まで7年間書いた記事をこちらに移行した「保存版」です。  いまは“新・読後充実度 84ppm のお話”として更新しています。左サイドバーの入口からのお越しをお待ちしております(当ブログもたまに更新しています)。  背景の写真は「とうや水の駅」の「TSUDOU」のミニオムライス。(記事にはアフィリエイト広告が含まれています)

2014年6月21日以前の記事中にある過去記事へのリンクはすでに死んでます。

August 2017

私にここでDancerになれと?♪ファリャ/恋は魔術師

  ここが舞台?
 先月、旭川に出張した時のこと。

 小道によって歩道がいったん切れていたが、その先の向かいの縁石に貼られていた鉄看板がこれ。

IMGP1819

 踊り子?

 いや、こんなところでアタシ、踊れません。

  踊りの百貨店
 ファリャ(Manuel de Falla 1876-1946 スペイン)のバレエ「恋は魔術師(El amor brujo)」G.44/68(1914-15/改訂'15-16)。

 ソプラノ(またはアルト独唱)を伴う1幕2場のバレエのための音楽で、詞はG.M.シエーラ。

 ジプシー女のカンデラスは恋人が死んだあと、別な男カルメロを愛するようになったが、死んだ男の幽霊が邪魔に入る。そこで、幽霊に若いジプシー女のルシアをあてがい、2人を結ばせる。という、こうやって書くとやれやれなストーリー。

FallaThreeDutoit 曲は以下の13曲からなる。

 1. 序奏と情景
 2. 洞窟の中で(夜)
 3. 悩ましい愛の歌
 4. 亡霊
 5. 恐怖の踊り
 6. 魔法の輪(漁師の物語)
 7. 真夜中(魔法)
 8. 火祭りの踊り
 9. 情景
 10. きつね火の踊り
 11. パントマイム
 12. 愛の戯れの踊り
 13. フィナーレ,暁の鐘

 このなかでは、「火祭りの踊り」が突出して有名だが、どの踊りの音楽も、そして踊り以外の音楽もじつに魅力的なメロディーだ。

 デュトワ/モントリオール交響楽団、トゥランジョーのソプラノで。

 1981年録音。ロンドン(デッカ)。

 そして私は、看板を無視して通り過ぎましたとさ。

理想的な姿と目の前の実像のギャップ♪バルトーク/2つの肖像

BartokPf3

  腕の良いコックも顔負けの進化
 単身赴任暮らしでの食生活で欠かすことができないもの。それは冷凍食品である。

 以前単身生活をしていた時に比べ冷食を利用する機会は高まっている。子どものお弁当用みたいな味が良いとは言えないものだけでなく、パスタやチャーハン、ハンバーグなど本格的なものが増えたためで、冷凍庫にストックがないとちょっぴり不安になる。
 このあたり、一般家庭では肉とか魚の冷凍の方が冷凍庫に占める割合が高い(たぶん)のとは対照的である。

 冷食は実際、非常に美味しくなっている。
 外食などで料理からデザートまで、いかに多くの冷凍食品が使われているか、意外と知らない人は多い。それはファミレスなんかだけにとどまらない。

 そのくらい完成度が高くなっているのだ。
 おまけに価格もむかしほど割高感がない。

 便利なうえに-内袋のままレンジで加熱できるなんて、なんて画期的だろう-味もそこそこ良い冷凍食品だが、いつになってもなかなか慣れないことがある。
 それはパッケージの盛り付けイメージ写真あるいは調理例と、内袋から皿へと中身をすべり出させたときの姿とのギャップだ。

  アメリケーヌソースなるものが中央に鎮座している例

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  ソテースパゲティが絡んでまとまっている状況

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 ウィンナーが存在感を主張しているのがちょっぴりうれしい。
 だが、見ようによっては得体の知れない怪人の顔の用にも見える。

  ボトンと落としたような投げやりな姿
 平らにならさないと、なんだか醜い……

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  青ネギが鮮やかじゃないのが残念な例
 このあとほぐして添付のきざみ海苔をかけた。

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 こういったレンジによる加熱後の姿は、もちろん整えてやれば立派な料理へと変わる。
 生まれたままの姿ではだめなのだ。
 いずれも味には-多少レベルの差はあるが-不満がない。

  理想が醜いものへと……
 バルトーク(Bartok,Bela 1881-1945 ハンガリー)の「2つの肖像(Ket portre)」Op.5,Sz.37。

 第1曲は「理想的なもの(Egy idealis)」(1907-08)で、ヴァイオリン協奏曲第1番Sz.36(1907-08。1958年に発見)の第1番から転用した(そのため独奏ヴァイオリンが用いられている)。
 第2曲は「醜いもの(Egy torz)」(1911)で、「14のピアノ小品(14のバガテル)」Op.6,Sz.38(1908)の第14曲「ワルツ-踊るわたしの恋人」。

 「わたしの恋人」を醜いだなんて穏やかではないが、ヴァイオリン協奏曲第1番の存在を隠していた理由とも関係があるのかもしれない。いやあるのだろう。

 ヴァイオリン協奏曲第1番を捧げたのに、その愛する女性はコンチェルトをお蔵入りにしてしまった。
 そして別な男と結婚してしまった。
 かわいさ余って憎さ百倍。ベルリオーズが「幻想交響曲」で愛しの女性を終楽章では魔女にしてしまったように、バルトークは醜い女にしたのだろう。男の嫉妬、逆恨みは怖い。

 私が聴いているのはシュナイト/南西ドイツ放送交響楽団による演奏。

 1989年録音。アルテノヴァ・クラシックス。

  これはほとんどギャップレス

P7300363




P7300364

 ケチャップのかけ方が下手で、逆に見た目を悪くしてしまった私。

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