ここが舞台?
先月、旭川に出張した時のこと。
小道によって歩道がいったん切れていたが、その先の向かいの縁石に貼られていた鉄看板がこれ。
踊り子?
いや、こんなところでアタシ、踊れません。
踊りの百貨店
ファリャ(Manuel de Falla 1876-1946 スペイン)のバレエ「恋は魔術師(El amor brujo)」G.44/68(1914-15/改訂'15-16)。
ソプラノ(またはアルト独唱)を伴う1幕2場のバレエのための音楽で、詞はG.M.シエーラ。
ジプシー女のカンデラスは恋人が死んだあと、別な男カルメロを愛するようになったが、死んだ男の幽霊が邪魔に入る。そこで、幽霊に若いジプシー女のルシアをあてがい、2人を結ばせる。という、こうやって書くとやれやれなストーリー。
曲は以下の13曲からなる。
1. 序奏と情景
2. 洞窟の中で(夜)
3. 悩ましい愛の歌
4. 亡霊
5. 恐怖の踊り
6. 魔法の輪(漁師の物語)
7. 真夜中(魔法)
8. 火祭りの踊り
9. 情景
10. きつね火の踊り
11. パントマイム
12. 愛の戯れの踊り
13. フィナーレ,暁の鐘
このなかでは、「火祭りの踊り」が突出して有名だが、どの踊りの音楽も、そして踊り以外の音楽もじつに魅力的なメロディーだ。
デュトワ/モントリオール交響楽団、トゥランジョーのソプラノで。
1981年録音。ロンドン(デッカ)。
そして私は、看板を無視して通り過ぎましたとさ。