ウソくささ、その1
一国の首相が読売新聞を読めだの、朝日新聞はなっていないだのと、幼稚くさく、不利なことを書く新聞の悪口を言い、提灯記事を載せる新聞を絶賛していたのは少し前の話。だが、今回は朝日が報じた“森友文書書きかえ問題”が真実を報じていたことが判明。朝日新聞はどうしようもない新聞だとは済ませられなくなった。
別に私は朝日新聞が好きなわけでも、読売新聞が嫌いなわけでもなく、北海道新聞とまんまる新聞が好きなのだが、こうなると「やっぱりかぁ。役所がやったこととはいえ、首相が知らないわけないと思うなぁ。アソーも相変わらずふんぞり返ったようなものの言い方をしているけど、内心はどうなのかなぁ……。どいつもこいつもウソくささオーラ放散中だな」って思いを私はあらためて強固なものにした今年の弥生である。
ほかにも週刊誌にごちそうを与えているとしか言いようのいない、ワケのわからんことをやったり言ったりしている大臣もたくさんいる。
いまさら首相の任命責任という言葉を持ち出すまでもなく、ジャイアンのように聞く耳を持たないボスになり、謙虚さを失い、人事でも好き嫌いを発揮してきたツケが、いよいよもって世の中に公となったって感じだ。
ウソくささ、その2
首相の言うことは実にウソくさいが、この店が訴えていることも「本当かいな?」って感じだ。
どんなに『おいしい』と言われようが、この店構えから私には信じるのは無理ムリ。
いや、本当においしいのかもしれないが、それ以前に、ちゃんとものを出してくれるのだろうかという不安が先に立つ。でも、『入荷しました』ってことはここで作っているってことじゃないのか……ちょっぴり、ホっ。
見た感じでは、ふだん営業しているように思えないのだが、やるときはやるんだろうか?(茶碗蒸しの貼り紙は新しそうだし)
奥に見える看板の“品名”ってところに“豆腐・油あげ類”って文字が見える。ということは、ここはかわいいぬいぐるみを取り揃えているおもちゃ屋じゃなく豆腐店って考えるのが自然なんだろうな。
私は茶碗蒸しなるものは女・子どもが食べるものだと思っているし、食べるとしても唯一の楽しみは中にうもれている鶏肉片だけなのだが、そんなにおいしいんなら250円出してみようかって気になりつつある。
ただ、営業中でないからなぁ。買えないよなぁ。残念だなぁ。
レスピーギ(Ottorino Respighi 1879-1936 イタリア)の「風変わりな店(La boutique fantasque)」(1918)。
ロシア・バレエ団のディアギレフから依頼されて書いた、1幕ものバレエのための音楽。ロッシーニが晩年に書いた小品集「老いのいたずら」から14曲を編曲したもの。
ノセダ/BBCフィルの演奏を。
2002年録音。シャンドス。
最後に一言。
世界人類が平和でありますように。