2週間ほど前の北海道新聞朝刊に、こんな相談が載っていた。
要するに、
① 彼女に誕生日プレゼントに名前入りの指輪を注文した。
② 出来上がってきた名前が間違っていたので作り直してもらった。
③ それが一週間後に出来上がったとき、すでにその彼女にふられてしまっていた。
④ だから指輪は不要になった。
⑤ 金を払う必要はあるか?
確かに店は悪い。誕生日に間に合わなかったということでは(そんなにぎりぎりに注文する方もどうかと思うが)。
でも、弁護士先生がここで書いていることに、私はまったくもって100パーセント賛同する。
指輪を渡さなかったことでふられたわけではないだろうから。
そもそも、店が間違って時間がかかった間にふられたのにそれでも代金を支払う必要があるのかと考えるような性格だから、ふられたのかもしれない。彼女の前で、似たようなことをしでかしている可能性は低くないだろう。
むしろ、彼女に渡してしまった直後にふられるよりはマシだったと考えるべきだ。指輪はまだ自分のものなのだから。
それとも、渡してしまったあとでも、オレと別れるなら指輪を返せとでも言うのだろうか。
上で、私は弁護士先生の主張に賛同すると書いたが、しかし最後の一文はどうかと思う。
いつの日か、前の彼女と名前も指のサイズも同じ新しい彼女が見つかるよう期待しましょう。
それって、シンデレラを探し出すより難しいかも……
あの有名なC.ペローの物語による3幕のバレエである。
それにしてもくだらないといえばくだらない相談だ。
でも、こういうのを取り上げるセンス、私は嫌いじゃない。