ルパン、私の記憶を返して!
先日の夜のことである。
妻が私に行った。
「体重計も買わないとね」
「えっ、あの体重計どうかしたの?」と私。
すると、今度は妻が「えっ?」と言った。「この前の夜、使おうとしたらなんの表示も出なくなって、そしてあなたが電池を新しいのに替えたけどやっぱりだめで、もう買い替えるしかないなって言ってたじゃない。覚えてないの?」
はっきり言って、まったく覚えていなかった。
うそでなく、記憶になかった。
そのころにはもうずいぶんと酔いが回っていたのだが、ここまですっぽり覚えていない自分が怖い。
そんななか4本の電池の向きを間違えずに入れたことは、賞賛に値する。
いやいや、そんな問題ではない。
酒量を減らさなければ、それこそ脳の萎縮が進行してしまうかもしれない。
実際、妻は私が蛭子能収氏と同じようになるのではないかかと警戒、いや、心配しているのだ。
気をつけようと真剣に思っているが、まずはその心構えを忘れないよう心しなければ……