最初に先頭を切って行くべき人は? 
 「センソーするならアベが行け!」 とシンゾーに対するメッセージを叫んでいた。

 若者たちの声だ。


 場所は釧路の駅前。

 私がエキナカのトイレで用をたし、外に出るとその叫びが聞こえてきた。


 しかし生声のリアル感がない。


 んっ?

 そこにいたのはお世辞にも若いとは言えない老壮男女10名ほど。
 そして、叫び声は三脚の上に置かれたラッパ型スピーカーから発せられていた。

 どこかで若者たちが叫んだものを(あるいは叫ばせたものを)録音し、流しているらしい。


 なんせ、ラッパ型スピーカー。出てくる音は安っぽくてちょいと迫力がない。

 集会はお粗末で寂しいものがあったが(っていうか、関係者以外は足を止める人はいなかったようだ。私も横目でその集団を見ただけですぐにそこから去ったわけだし)、でも、このメッセージ、、、ちょっと笑えたし、うなづかされたし、なんとなく説得力があった。


 この日の夜、私は居酒屋でハツの串焼きを1本食べたことを申し添えておく。

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 厚岸町愛冠岬にて(上の文と直接関係はないですが)。

  なんだい、飲んべぇの歌かい……
 デュファイ(Guillaume Dufay 1400頃-1474 フランス)の「あなたは 戦士なのだから(Puisque vous estez campieur)」。

 タイトルは戦争がらみっぽいが、実は酒を飲んでるときの歌。
 戦士を前に、ともに良い飲んべえになりたいと歌う。

 ロンドン中世アンサンブルの演奏で。

 このCD5枚組のボックスは、デュファイの世俗音楽全集。
 もともとはオワゾリールの音源が、タワーレコードのヴィンテージ・コレクションとしてリリースされたもので、今谷和徳氏による充実した解説も貴重。歌詞対訳もついている。

 と、ところが、すでに廃盤。
 

Dufay