今回もやっぱりどこかヘンだった
世界陸上が終わった。
あいかわらず織田裕二が、勝手に盛り上がったりかと思えば変な間が開いたりで、つまりは番組の流れを歪めているように私には感じる。
でも、毎度起用されてるってことは、人気があるってことなのだろう。私には不愉快に映るけど。
陸上といえば、私がまだ生まれる前のローマ・オリンピックのマラソンで黒人として初めて優勝したアベベの名は、なぜか知っている。そのあとの東京オリンピック(1964)でも優勝したという。
私は東京オリンピックのあとの余韻で名前を知ったのだろう。
ローマ五輪のときは靴が壊れて裸足で出場。
“はだしの王様”と呼ばれたそうだ。
そう、なぜかアベベの名と“はだしの王様”という言葉が記憶に強く残っているのである。
高級な靴を履いてるでしょうが……
一方で、もはや裸の王様になっているんじゃないのかと思ってしまう。人の意見に耳を傾けない(きっと)。反対の意見にキレる(想像だけど)。同調者しか周囲に置かない(たぶん)。
これだけ多くの国民が不安を抱き、不支持も増えているというのに、総裁選が無投票で決まりそうとは、自民党もまともな政党とは言えなくなってしまった。
自民党の議員センセイたちは、彼の反対に回ることがそんなに怖いのか?
いや、怖いんでしょう。あんな記事まで出ているくらいですから。
目をつけられたら、欲しくてしょうがない良い地位、すわり心地の良い椅子が手に入らなくなるから(それで焦りすぎて裏目に出たのがムトーなのか?そもそもそんなウツワじゃなかったようだけど)。
でも、あなたたちは国民の意思を反映させるために選ばれたのではないか。
首相のヨイショをするため、自分の地位や名誉のためにごまを丁寧に擦ることを託されたのではない。
望んだ椅子の前に、次回は国会に行けなくなるかもしれないっていうのに……。自分だけは大丈夫と思ってるのかな。いや、恫喝、怖いですよね……。でも、それに立ち向かえば、大人気を博すかもしれない。
そしてまた、当然ながら人事権を振りかざす総裁・首相って、それだけでその立場にふさわしくない。
で、奥さんも週刊誌ネタになってるようだけど、あれって何?よくわかんないけど……
“影響はない”って、誰を安心させてるの?
30日に国会周辺で行なわれた安全保障関連法案に反対する大規模集会。
これに対し、自民党の幹部は「集会で影響が出ることはない」とコメントしたようだが、これって強い違和感がある。
多くの人が「影響が出る」ことを願って反対の声を上げているのに、「影響が出ることはない」ってどっちを向いてるのだろう。内輪を安心させコトを収めようとしている言い方だ。
“影響”って言葉を使うこと自体に、後ろめたさがにじみ出ているようにも思える。
安保関連法案には怒りをもっているが、一方で、国民は自民党に対ししらけているのではないか?
「まもぉ~りたい」というコマーシャルの伊調馨みたく。
ところで、デモ行進については小林よしのりが警鐘を鳴らしている。
なるほどねぇ、と思った。
自衛官の自己責任?
ところで8月30日の北海道新聞に載っていた“柳沢協二の安保国会チェック”という連載記事。
柳沢氏は2004-09年に安全保障担当の官房副長官を務めた、旧防衛庁出身人物である。
この記事によると、自衛隊が海外で治安維持活動をしているときに武器を使用して相手を殺した場合、武器使用は組織ではなく個人の判断と認められており、その結果、任務中であっても個人の殺人罪として日本の法律で裁かれる可能性があるそうだ。
つまり武器を使った自衛官個人に責任が押し付けられる。それが今の法体系であり、このこと1つをみても法案が憲法9条の枠組みを逸脱している。
氏はそう指摘している。
知らなかった。
たまらんよ、自衛官は。
ロッティ(Antonio Lotti 4667-1740 イタリア)のマドリガル、「人類のあやまち(Inganni dell'umanita)」を聴き、恐ろしいことが独裁的に進められないよう祈りましょう(このCDを紹介しているCDショップの各サイトでは「人類の祷ち」と表記されている)。
ルーリー指揮コンソート・オブ・ミュージックによる、「スカルラッティ&ロッティ マドリガーレ集」に収められている。
1986年録音。ドイツ・ハルモニア・ムンディ。
話は変わるが、ところでまた騒ぎを起こしている大阪の橋本氏。
いろいろ主張はしているが、どうも信頼できる人に思えない。
彼もまた、裸の王様って感じ。
もうマスコミも放っておけばいいのに。