ここに猿がいるのにはワケがある
 マーラー・ファンならご存じだと思うが、猿が出てくる。


 いや、ごめん。端折ってしまった。


 マーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の「大地の歌(Das Lied von der Erde)」(1908-09)の第1楽章「大地の哀愁に寄せる酒の歌(Das Trinklied vom Jammer der Erde)」に出てくるのである。猿が(原詩は李白による)。


 酒を飲んでいると月明かりに照らされた墓の上に不気味な物体が!
 それは1匹の猿だったのである。
 そして猿が絶叫するのを聞けとなぜか命ぜられるのである。


 でも、こちらの猿の場合、叫ぶなら「寒いよぉ~!」に違いない。

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 まあ、聴け!「大地の歌」を。

 今日のところはラトル指揮バーミンガム市交響楽団の演奏を(だって、ラトルさんったらレコ芸の1月号の表紙を飾っていたから)。独唱はザイフェルトのテノールとハンプソンのバスというメンズタッグ。

 1995年録音。EMI。

  そのワケとは
 なんでも駐車場になっているこの場所はかつては映画館があり、そこには猿小屋なんかも置かれていたという。
 この像はその名残なんだそうだ。


 本年もよろしくお願い申し上げます。