私の場合は教師地味……
 むかーしむかし、深夜のラジオ番組“オールナイトニッポン”でのこと。

 土曜日の夜にパーソナリティを務めていたのは笑福亭鶴光だった。
 私はこの番組の熱心なリスナーでは全然なかったが、「きょう~ふのぅ~みそしる」とか言っていた。
  つまり得体は知れないが“恐怖の味噌汁”という恐ろしい食べ物かと思いきや、実は“今日、麩の味噌汁”だってことだ。
  そんなくだらない、ホント実にくだらないことを思いだしたのは、先日しじみのインスタント味噌汁を飲んだときだ。

 カップに味噌を入れ、具を入れる。
 そしてお湯を注ごうとしたときに、私は恐怖におののき危うく熱湯をこぼすところだった。

  だって袋にはこう書かれていたのだ。

Misoshiru


 ………

 あぁ、びっくりした…… 

RavelHaas (2)  ってことで、首にちなんで……
 ラヴェル(Maurice Ravel 1875-1937 フランス)の「夜のガスパール(Gaspard de la Nuit)」(1908)。

 次の3曲からなるピアノ組曲のような作品だが、ピアノ・ソナタを意識しているともいわれる。

 1. オンディーヌ(水の精。Ondine)
 2. 絞首台(Le Gibet)
 3. スカルボ(Scarbo)

 これらはフランスの詩人ルイ・ベルトラン(1807-41)の遺作詩集に収められている詩のタイトルで、ラヴェルはこれらの詩にインスピレーションを得て作曲した。

 なお、自作のピアノ曲を数多く管弦楽化したラヴェルだが、この曲についてはオーケストレーションしなかった。

 なぜか?

 知らん、私は。

 アースの演奏で。

 1968年録音。エラート。
 具という漢字と首という字は似ている。
 偶然にもそれを知ってしまった2016年の私である。