IMGP0332  爽やかな香りを嫌うはず
 本州にはゴキブリがいる。
 北海道でも年がら年中暖かい飲食店ビルなどにはいるらしいが、でもチャバネである。

 が、こちらのは赤黒くて大きくて……ヤだわぁ~。

 今回はこちらに住むに当たり、私は1つの方法に望みをかけている。

 ハッカである。
 ハッカには防虫作用があると昔から言われている。
 どのくらい昔からは知らないが。

 北見市内のホテルに宿泊すると、少なからずのホテルで、建物に入った瞬間からハッカの香りがする。ロビーも、エレベーターの中も。
 もちろん勝手に香っているのではない。ホテル側がそのように演出、配慮しているのだ。
 私が目論んだこと。それはつまり、入居したマンションもツーン、いや、プーンとハッカの香りが適度に漂うようにすることだ。

 部屋がハッカの香りに満たされる。そうなると自然とムシコナーズを設置したのと同じ効果があるのではないか?
 そう考えて、こちらに来る前に妻に買っておいてもらった。

 しかし防虫といっても、侵入防止の相手は虫の中でも虫らしくないゴキブリ。
 そんなことお構えなしに勝手にあがりこんでくるかもしれない。

 救いはこのマンションがまだ新しいことと、大阪のときのように1階が飲食店になっていないこと(そのときは3階に住んでいた)だ。東京のマンションも古く、1階には建物の中にゴミ置き場があった。
 だからミント作戦はなんとなく功を奏しそうな気がするのだ。

 ただ一つ心に引っかかることがある。
 自宅の庭にもミントを植えているが、その葉を食う害虫もいるってことだ。

IMGP0346  (仮想)敵はほかにもいた
 が、近所を散歩していて驚いた。
 こんなポスターが貼られていたのだ(だいぶ色あせてるけど)。

 さ、さわりません!
 絶対!
 頼まれても!
 毒があろうとなかろうと、クモを触ろうなんて気はまったくありません。

 が、もしこのクモが目の前に現われたらどうしたらいいのか?

 ハッカには防虫効果があるといっても、屁理屈をいえば、そしてそれが屁理屈だと笑い飛ばせればいいが、クモは“虫”ではない。香りなんてなんのその、私を噛みに来るかもしれない。

 あぁ、やれやれ……

 ルーセル(Albert Roussel 1869-1937 フランス)のバレエ「蜘蛛の饗宴(Le festin de l'araignee)」Op.17(1912)。

 ファーブルの昆虫記をもとにしている1幕のバレエ。台本はG.de.ヴォワザン。

 RousselSpiderルーセルはのちに7曲からなる組曲に編曲しているが、今日は全曲を。

 以前も紹介したドヌーヴ指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団による演奏。

 2010年録音。ナクソス。

 って、やっぱり蜘蛛の格好をしたバレリーナが躍るんでしょうね……

 で、その背赤後家蜘蛛って、キンチョールとかフマキラーは効くんでしょうか?