
本州にはゴキブリがいる。
北海道でも年がら年中暖かい飲食店ビルなどにはいるらしいが、でもチャバネである。
が、こちらのは赤黒くて大きくて……ヤだわぁ~。
今回はこちらに住むに当たり、私は1つの方法に望みをかけている。
ハッカである。
ハッカには防虫作用があると昔から言われている。
どのくらい昔からは知らないが。
北見市内のホテルに宿泊すると、少なからずのホテルで、建物に入った瞬間からハッカの香りがする。ロビーも、エレベーターの中も。
もちろん勝手に香っているのではない。ホテル側がそのように演出、配慮しているのだ。
私が目論んだこと。それはつまり、入居したマンションもツーン、いや、プーンとハッカの香りが適度に漂うようにすることだ。
部屋がハッカの香りに満たされる。そうなると自然とムシコナーズを設置したのと同じ効果があるのではないか?
そう考えて、こちらに来る前に妻に買っておいてもらった。
しかし防虫といっても、侵入防止の相手は虫の中でも虫らしくないゴキブリ。
そんなことお構えなしに勝手にあがりこんでくるかもしれない。
救いはこのマンションがまだ新しいことと、大阪のときのように1階が飲食店になっていないこと(そのときは3階に住んでいた)だ。東京のマンションも古く、1階には建物の中にゴミ置き場があった。
だからミント作戦はなんとなく功を奏しそうな気がするのだ。
ただ一つ心に引っかかることがある。
自宅の庭にもミントを植えているが、その葉を食う害虫もいるってことだ。

が、近所を散歩していて驚いた。
こんなポスターが貼られていたのだ(だいぶ色あせてるけど)。
さ、さわりません!
絶対!
頼まれても!
毒があろうとなかろうと、クモを触ろうなんて気はまったくありません。
が、もしこのクモが目の前に現われたらどうしたらいいのか?
ハッカには防虫効果があるといっても、屁理屈をいえば、そしてそれが屁理屈だと笑い飛ばせればいいが、クモは“虫”ではない。香りなんてなんのその、私を噛みに来るかもしれない。
あぁ、やれやれ……
ルーセル(Albert Roussel 1869-1937 フランス)のバレエ「蜘蛛の饗宴(Le festin de l'araignee)」Op.17(1912)。
ファーブルの昆虫記をもとにしている1幕のバレエ。台本はG.de.ヴォワザン。

以前も紹介したドヌーヴ指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団による演奏。
2010年録音。ナクソス。
って、やっぱり蜘蛛の格好をしたバレリーナが躍るんでしょうね……
で、その背赤後家蜘蛛って、キンチョールとかフマキラーは効くんでしょうか?