あぁ、あーと
名古屋は錦にある、少なからずの決して新しいとはいえない数々のビルの1つ。
その壁面には鮮やかな赤い衣装の小僧、いや子供と、小象か成年象かわからないが黒のサインペンで書きたての文字の上に水色の蛍光ペンで線を引いてしまった時のような色合いの象が描かれている。
携帯電話で、しかもレンズがモァ~っと汚れたままで撮ったので、画像は鮮やかでないことをお詫び申し上げておく。
象が歓喜の涙を流しているのか、壁をぶち壊した痛みで涙しているのか、あるいは日の目をみて瞳が光り輝いているのか、そこのところは壁の前にじっと立ってこの子供が、象が、そして絵全体が訴えようとしているストーリーを読み取ろうという努力をしていないのでわからないが、メルヘンチックではあるがちょいとキモい感じもしないではない。が、けっこうよくできたアートであると思う。
ところどころにある白い三角のものは象が放った武器かと思いきや、数秒後に紙飛行機であることは理解できた。
早熟?
それにしても、左側の子供はすでにメタボじゃないかといささか心配になるところだが、小さいくせに妙に股間が盛り上がっているところが悔しくもある。
象の鼻がやけに長い気がするのは、これまた考えすぎか?
いや、そこの君!悔しがることはない。あの子の場合はおむつのせいでモコモコになっているのだ。
そう考えると、早くトイレトレーニングが終わればいいねと激励の言葉を述べたくもなるし、へそを出していると雷様にとられるよと、科学的根拠のない脅しも言いたくなるだろう。
ディーリアス(Frederick Delius 1862-1934 イギリス)の「光輝は城壁にふりそそぎ(The splendour falls on castle walls)」(1923)。
A.テニソンの詞による無伴奏合唱曲である。
私が持っているCDはルイス・ハルシー・シンガーズによるもの。
1968年録音。デッカ。