一方的に自分の言いたいことを9月25日衆院解散発表の夜、安倍首相は1人,、各局のニュース番組にリレー出演していた。
あいかわらずの高めのトーンの早口で、しばしば聞き取りづらい。
いつものように、自分の言いたいことをまくし立て、キャスターや解説者からの質問にはあまりまともに答えない。
応じたとしても微妙に自分の言いたいことへとすり替えていく。
自分に都合の悪いことを取り合わない姿勢はここでも健在だ。
たいしたものだ。
政治家たるもの、ましてや首相になる人物たるもの、これぐらい自己チューでないと務まらないのだろう。
が、口が旨いかといえば、決してそうはいえないだろう。だって、そういうふうに都合のいい方へと話をシフトしていくのがわかっちゃうわけだから。
って、あくまで個人的な感想です。
学生時代の数学を思い出し、代入してみた
世論調査によれば内閣を支持している人も依然多い。
主義主張は個々人によって違うからそのことに良し悪しはないが、この首相、この政党にまかせておけば、やりたい放題の独裁政治になるのではないかと(もうなっている)、個人的にはけっこう危惧している(なお、私は政治的な強い思想など全然もっていないし、支持する政党もない)。
と、感じ方には個人差があります。
首相はこう言った。
この選挙はいかにして日本を守り抜くのか、国民の生命と財産、幸せな国を守りぬくのかを問う選挙だ。
“国民”とか“国”、“日本”という変数に“自分”とか“私”を代入してみると、これ、案外しっくりくる。
この選挙はいかにして私を守り抜くのか、私の生命と財産、幸せな自分を守り抜くのかを問う選挙だ。
また、
この国難を国民の信を得て乗り越えていかねばならないと判断して衆院を解散した。
もちょっといじってみて、
この非難を速攻でたたみかけで乗り越えていかねばならないと判断して衆院を解散した。
と変えてみても、違和感がない。いや、かえってホントっぽい。
国難を乗り越えるため、どうしても今、国民の声を聞かなければならない。
って、森友・加計問題で国民に丁寧に説明すると言っておきながら、それを反故にして、国民の声を聞かなければって、勝手すぎる。
「彼ったら、アタシの話なんてこれっぽっちも聞く気がないの」ってなもんだ。
「北朝鮮の脅威」を訴えていたが、脅威を実感しているのなら、なぜいま解散なんでしょう(ミサイルが発射されたときよりも、いまになって脅威を訴えすぎと思えるぐらいに急に不安を煽っているのも理解不能、というかずるい)。解散しても24時間体制って、そんなの当たり前。威張っていうようなことじゃない。北朝鮮は“世論”と読み替えるのが妥当なのかもしれない。
まぁ、私が感じるのは首相が声を大にして力説しても、ぜーんぶウソ臭く聴こえるってこと。
実に空虚に響く。
ていうのは、個人的感想です。
求む、受け皿!
じゃあ、ほかの政党に、と考えても、肝心な頼りになりそうな“他の政党”がない。
前回私は、ダメモトかもしれないが自民党に投票しなかった。だが、死に票になるくらいならと、消極的に自民党に入れた有権者もいただろう。実際、インタビューなんかでおばあさんが「他に入れるところ、ないから」なんて答えていた。
となると、自民党に対抗する党が、なんとしても生まれてもらわなきゃならない。
共産と民進が組むとか組まないとかではなく、与党対野党という怪獣総進撃みたいな巨大な反対勢力がないとこの好き勝手-この解散が典型的な事例だ-に歯止めをかける術がない。
モリやカケというそば屋のお品書きの最初に書かれているような“基礎的”なこともうやむやにされてしまう。
外遊から戻ってきて、夫人とお手手つないでタラップを降りて来たが、あれを見て、「それにしても、よくやるよなぁ」と思った。夫人は森友問題ではまったく姿を現わさなかったのに、元気そうで何よりです。
そんな状況の中で反勢力が生まれた。安倍首相のこれ以上の権力の私物化を阻止しようと、野党が主義主張を超えて手を組んだ。共産党は怒ってるけど。
東京都知事が設立した“希望の党”。
この人、知事になってからまだ何もしてないけど、サプライズという点ですごいことは間違いない。怖い人だ。
みごとに少なからずの国民がが押して欲しいツボを押さえてきた。痛快である。
希望の党は党の結成ありきで中身が伴っていない、という批判がある。特に自民・公明はそこを突いている。
それは、現時点では当たっているのかもしれない。が、首相が演説でしゃべっている内容が、じゃあ中身を伴ったしっかりしたものかというと、それはそれですっごくハテナマークだ。
希望の党は選挙に勝つために看板を変えただけの寄せ集めだと与党は非難している。
でも、選挙に勝って政権を交代させることから始めないと、世の中は変わらないのも事実だ。
と、個人的に思っている。
希望の色は緑色クープラン(Francois Couperin 1668-1733 フランス)の「第13組曲(Ordre No.13)」(1722刊)。
ここでも取り上げているが、なんか“彼女”や今の起っていることを連想させるタイトルが多いので、再び登板。
以下の5曲からなるが、第4曲は12曲で構成される。
1. ゆりの花ひらく
2. 葦
3. 胸飾りのリボン
4. フランス人気質,またはドミノ(仮面舞踏会の頭巾)
i) 純潔-見通せない色のドミノの中に
ii) 恥じらい-ばら色のドミノの中に
iii) 情熱-とき色のドミノの中に
iv) 希望-緑色のドミノの中に
v) 誠実-空色のドミノの中に
vi) 忍耐-灰色のドミノ中に
vii) 恋やつれ-紫色のドミノの中に
viii) 媚-色とりどりのドミノの中に
ix) 年老いた伊達男と時代後れの守銭奴-緋色と枯葉色のドミノの中で
x) 気のよいかっこう-黄色のドミノの中で
xi) 無言の嫉妬-モール風の灰色のドミノの中で
xii) 狂乱,または絶望-黒いドミノの中で
5. 煉獄の魂
私が聴いているのはボーモンのチェンバロによる演奏。
1992年録音。ワーナー。
果たして、都知事率いる党は花開くのだろうか?
10/4追記 と思ったら、またまた野党は混乱続き。いったいどうなることやら……
