
財務省の前事務次官のセクハラ問題。
実際にセクハラがあったかどうかはわからないが-あったと私は思ってる-、テレビ朝日が財務省に対して提出した抗議文について、財務大臣である高慢ちきな麻生氏が「文字が小さい」と難癖を付けていた。本人はユーモアのつもりなんだろう。
でなきゃ、こんな場面で「字が小さい」なんてとんちんかんなことを、大物政治家である『あっそー』氏がいうはずがない。……なんて、実は私は思ってなくて、完璧に世の中からズレてるわけで、この人、老害ね。
象が踏んでも壊れないのはアーム筆入れだったが……
で、「字が小さい」って言葉を受けて、すぐにハズキカンパニーがハズキルーペを贈呈したら、たいした宣伝になったかもしれないなと思ったが、いや待てよ、逆にイメージダウンになるのかなと、どうでもいいようなことが気になってしまった。
でも、あのコマーシャル、わざとらしすぎて私は嫌い。
座ろうとしてお尻の下にハズキルーペを置くのはセクハラだろうに……
同じわざとらしくても、好きというわけではないが、ソニー損保のCMの方がまだマシで、というのも松本幸四郎がなんとなくお茶目だからだ。
けどあんなに大量にコマーシャルを流さなかったら、放映料分でもっと保険料を下げられるんじゃないかと、ソニー損保に入っていないけど思う。
毎月毎月買い続けたというのに……
ルーペに話を戻すと、自宅にもルーペが1つある。
これ、10年以上前に毎月毎月根気強く買い続けた『トレジャーストーン』という雑誌についてきたものだ。
この雑誌には鉱物標本が毎号の付録で、その石をルーペで観察しましょうっていう趣旨でルーペまでついてきたのだろう。
もともと岩石好きな私は、この雑誌にすぐさま飛びついたが、ついぞルーペで観察することはなく、全巻揃えたあとに見事に揃った鉱物標本も、その後あらためて鑑賞することもない。
置物ばかりだと思ってました……
このところマチナカなどでやたら『石屋』-いや、『白い恋人』のじゃなくて、そのものズバリのストーン・ショップ-を見かける。
大きな紫水晶-無骨な石が半割りになっていて、なかの空洞部分に水晶の結晶が群がっているやつ-なんかを見て、これを部屋に飾ってみたいな。でも、飾るとダサいかな。お値段もけっこうするし、なんて思いつつ、世の中そんなに石を飾りたい人が増えているのかなと不思議がっていたのだが、こういう店のメインはストーン・ブレスレットやネックレスなんかであることを今回初めて知った。

あれは単なるアクセサリーだと思っていたし、アクセサリーだとしたら私はまったく身に着けようと思うものではなかった。
ところが、先日ある出来事があって、妻が友人の勧めでストーン・ブレスレットを購入した。
水晶がメインのもので、それには魔除けのパワーがあるという。
はは~ん。そういうことだったのか!
みんな、それぞれが望むパワーを得るため、ああいうブレスレットをしていたのか。
遅ればせながら、ようやくそのワケを知った私。

子孫繁栄はもう関係ないけど……
妻に健康系のものがいいのではと言われ、そういうのを物色していたが、見ているうちに何が良いのかわからなくなり、店員さんのお勧めにしたがった。いま思えば、優柔不断を直すパワーを持つ石が入ったものを買うべきだったかもしれないが、まあいいや。
そのブレスレットが上の写真の物で、パワーはこういうもの。
いやいや、この私、細胞レベルで健康になります。
でも、待てよ。
細胞レベルで健康になっても、お金がなきゃ人生を楽しめない。
そこで、そのあと大通エリアのジュンク堂に行ったのだが、その途中で今度はオーロラタウンのストーンマーケットで、金運アップというタイガーアイを物色。
まさかブレスレットを2つつけるわけにもいくまい。

健康アップに金運アップ……はいいが、石にお金を使い過ぎてしまった……。果たして金運の先行投資となるのだろうか?
P.M.デイヴィス(Peter Maxwell Davies 1934-2016 イギリス)の「石の連禱(Stone litany)」(1973)。
ここに書いたように、中学生の私に穏やかだが強烈な印象を残した作品。
ジョーンズのメゾソプラノ、作曲者自身の指揮、BBCフィルハーモニックの演奏で聴くことができる。
1992年録音。ナクソス。