いつも口を開けてると渇くよ
今日から8月である。北海道なら、あと半月もするとすっかり秋モードになってしまう思うと、いまの暑さも憎たらしくも辛くもない、と言いたいところだが、やっぱり暑苦しいのは勘弁してほしい。 そんなわけで先週の土曜日は土用の丑の日だったが、うなぎを食べて精をつける予算計上をしておらず、また仮に予算があったとしてもうなぎを食べても精がつくような体質ではもはやなく、それでも土用の丑の日のスーパーの売り場はどんなものか興味深かったので、これから台風が来て大雨になるとテレビで言っているわりには単なる曇り空だったことにも後押しされ、9時オープンのスーパーに行ってみた。
ポイント5倍の日の開店は9:00だが、それ以外の日は9:30オープンだということを、9:15に店の前に到着した私は、ドアに貼ってある案内で知った。
知ったのはそれだけではない。この日はポイント5倍で-ではなかったことも知ったのだ。
どうりでドアは人を拒むような雰囲気を醸し出していたわけだ。
しかたないのであたりを散歩する。
朝の9時過ぎの台風前のことだ。あまり歩いている人はいない。
私を拒否したスーパーは過去に1度しか行ったことのない店舗で、そのあたりも未知のエリア。
さらに自分のマンションとは反対方向に進んでみた。
すると地図上では認識していた、別のスーパーがあった。
ここは10時開店である。だからひっそりしている。重く垂れこめた雲のせいで、あたりは暗い。
そこに現れたのが、見ようによってはHな口の開け方をしている小僧である。
このスーパーの入り口前、歩道と店舗との間がちょっとした広くはない広場になっているのだが、そこに過去の遺跡のように地面から立ち上がっていたのだ。
全然かわいくない(エマニエル坊やに似てなくもない)。
まるでゲロ吐き小僧だ。
「おまえ、誰だよ!」とわけもなく文句をつけたくもなりそうだ。
でも、開店前のひっそりとした空間に、こいつはぞっとさせるあまりにも不気味な空気を放っていた。
せめてこれぐらいならよかったのに……(これだって店先にあったらイヤだけど)
そんなわけで、店に戻り開店と同時に入店し、かば焼き売り場のコーナーを見たが、開店直後というせいもあるのか、バカ売れしているようには見えなかった(こちらのかば焼きは、私が得意としない『関西風』なのだろうか?)。
そして私はうな重にヒントを得て考案されたという、十勝の豚丼を作るため豚肉を買い、夕飯は豚丼(の肉だけ)にした。
そうそう、午後になって雨が降り出しうれしかった(自分が雨に当たらなかったので)。