孫の笑顔にジジはメロメロ
 何がきっかけとなったのかはよく知らないが、1歳半過ぎのお孫ちゃんは、789系の特急「ライラック」の車両が好きである。

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 前回息子一家が来宅したときに、その話を聞いて YouTube で走行風景の動画をお孫ちゃんに見せたところ、満足げにニコ~ォとしてくれた。
 そんな顔を見ると、さらに喜ばせてあげたい、ひいては私のことを大好きになってもらいたいってなるのが爺さん魂ってもんだ。

 しかし、ネットで調べてみても、実際にヨドバシカメラのおもちゃ売り場に行っても(余談だが、孫ができるまでヨドバシやビックのおもちゃ売り場に行くことなんてなかったが、行ってみてその充実ぶりに驚いた)、現役商品で789系のおもちゃ(プラレールなど)はない。
 ただし、ヤフオクでは中古のプラレールが出品されていた(789系「ライラック」ではなく、「ライラック」に転用される前の「スーパー白鳥」。車体の基本色は同じくグリーン)。
 でも、中古はなぁ……

 N ゲージはまだまだお孫ちゃんには全然早いし高価だが、一応ヨドバシの N ゲージコーナーに行ってみたが、789系はなし。
 しかし、N ゲージ売り場の奥の方の棚のエンドに「スーパー北斗」の先頭車両がぶら下がっていた。「スーパー北斗」は281系の気動車で、今年度中に引退(261系に置き換え)予定の車両だ。

  あのころの西友はすごかった
 「トレーン」という会社の「Nゲージダイキャストスケールモデル」というシリーズで、他にも多くの車両が売られていたが、先頭車両だけで、編成を組めるようなラインナップにはなっていない。
 KATOTOMIX と違い、レールに電気を流し実際に走らせるものではなく、手で押して遊ぶもの。価格も900円ほどと、かなり安い。対象年齢3歳以上ということで、KATO や TOMIX のような『おとなのおもちゃ』ではないのだ。

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 2歳にもなっていないお孫ちゃんには危険だ。かじって歯を痛めたり、細かなパーツがはずれて誤飲する恐れがある。落として床を傷つけたり、投げて何かを壊す恐れもある。お孫ちゃんには、まだとても持たせられない。

 だが、買った。
 『私が』欲しくなったのだ。

 実は高校生のころ、N ゲージにはまりかけたことがあるのだ(N は Nine のこと。レール幅が9mmなのでN ゲージという)。西友西野店(西町店ではない)の3階玩具売り場にも KATO の商品が置かれていた。あるいは、山の手にあった(山の手通り沿い)、確か「アカシア」という名の玩具店にも N ゲージ商品が置かれていた。

 私は西友で KATO のキハ80系やディーゼル機関車の DD13 や貨車を買い、コントローラーはアカシアで買い、実際に走らせて遊びながら現実逃避していたのだった。
 そしてまた、この先レールレイアウトをどうしようかなど、夢が膨らんだ。
 いくつもの編成を同時に走らせるのは一人では不可能だと、夢を膨らませすぎてそのことに悩んだ。

 が、お金がかかりすぎるのと、場所も確保できないので断念した。
 そんな経験があるのだ。

 その思いがよみがえったわけではないが、これが欲しくなったのだ。

 子ども向けなのでちょっとちゃっちいが、このスーパー北斗の N ゲージモデルは、いま私の目の前で若き日のころを思い出させてくれている。熱が上がらないように気をつけなければ……

 フォスター(Stephen Collins Foster 1826-64 アメリカ)の歌曲「夢みる人(Beautiful dreamer)」(1864)を。

RogerWagner