札幌⇔栗山,夕張への路線を廃止
3月に夕鉄バスは、
① 新夕張駅前⇔栗山駅前⇔新札幌駅前
② りすた⇔由仁駅前⇔新札幌駅前
③ 栗山駅前⇔南幌ビューロー⇔新札幌駅前
の、札幌(新札幌)と栗山や夕張を結ぶ路線を、今年の10月1日をもって廃止すると発表した。
3つのうち、②は江別市内を通らない。大谷地バスターミナルと長沼を経由する。
①と③は江別市内を通るが、このうち③が私の住んでいるエリアにある早苗別通を走っている(厳密にいえば、①の新夕張駅前(一中経由)も上江別東町のセコマ側の角を曲がり踏切を渡るところで早苗別通を一瞬走ることになる)。
となると、10月からは早苗別通で夕鉄バスの姿を見ることはできなくなる(しつこく厳密に言うと、南幌東町⇔新札幌駅前の路線は残るので、この路線の上江別消防署バス停の先の上江別簡易郵便局がある交差点から上述の踏切までは早苗別通を走ることになる。あけぼの団地の路線の便も同様)。
って、路線図で見ると、
左上の水色で塗られたバス停がなくなるってことだ(で、なぜ水色に塗られているのだろう?その説明が見当たらない)。
このバスは私が朝の出勤時にいつもすれ違う栗山高校行き(行き先表示板がきちんと写らなかったのが残念だ。なお、この便は学休日は栗山駅前行きとなる(栗山駅前~栗山高校間運休))。
夕鉄バスは廃止の理由について、乗客の減少や運転手不足、燃料費の高騰などをあげている。もっともな話だ。少なくとも朝見る栗山高校行きは、この場所ではいつも3人か4人の乗客しか乗っていないのが見える。
そしてまた、新札幌から江別市内まで利用するときに躊躇するのが、路線の複雑さ。
上に載せた路線図や時刻表(こちらは主要なバス停しか書かれていない)を見ておわかりのように、新札幌駅から江別駅周辺まで乗りたい場合、どの便がどこを経由してくれるのか、逆に言えば、どれだけ回り道をすることになるのかが、わかりにくい。
これで運行本数が多ければ、きめ細やかな路線ネットワークってことになるのだろうが、少ない運行本数で、あっちに行くのやら行かないのやらは、利用者にとってとても分かりづらい。そこを敬遠して乗る人の数が伸びなかった可能性もある(運転手さんはよくルートを間違えないものだと感心する)。
去年の冬に帰宅時のJRが人身事故で止まったとき、新札幌から夕鉄バスに乗ったが(あけぼの団地行きだったはずだ)、酪農学園構内に入ったあと伊達屋敷の方に行き、さらに野幌駅南口→あさひが丘入口→野幌バスターミナル→5丁目通とグルリグルリと野幌一巡ツアーのような路線で、ひどく時間がかかった(そして、私は間違って降車ボタンを押してしまったので、上江別消防署まで乗りたかったが、そのまま降りた)。
大学生のときも、私は地下鉄新さっぽろ駅から大麻まで夕鉄バスをしばしば利用してきた。
実はひそかな夕鉄バスファンなのである。
南幌東町行きやあけぼの団地行きのバスは江別駅周辺でこれからも目にすることができるものの、なんともさびしい思いがする。
シベリウス(Jean Sibelius 1865-1957 フィンランド)のさびしい樅の木(The lonely fir)。
ピアノ曲「5つの小品(5 Pieces)」Op.75(1914。「樹の組曲」)の第2曲。
舘野泉の演奏で。