ハラルト・ヴァイス(1949- )の「Reise in die Nacht」。aa0fe6b5.jpg 英語名では「Journey into the night」。日本語に直訳すると「夜への旅」というところなのか……

 映画のための音楽で、1999年に作曲され、 2000年にフィルムへの録音が行われたようである。 曲は大きく4つの部分に分かれており、パート1が「最初の旅」を含む4曲、パート2は「第2の旅」と「第3の旅」を含む4曲、パート3は「Katharsis」という題の1曲のみ、パート4は「最後の旅」と「エピローグ」の2曲で、指折り数えてみると全体で11曲ということになる。全曲の演奏時間は約57分。

 全体的に「夜」のイメージどおりの雰囲気の音楽だが(すっかりタイトルでそう感じ切ってしまっている私)、決して「闇、闇」しているだけではない。不安、感傷、慰めといった空気に支配されているが、旋律はとてもなじみやすい。 d956ceee.jpg

 第1曲「プロローグ」でカラスの鳴き声、夕べの鐘が聞こえる。この夕方から始まり、夜へと時間は進む(第2曲の、かつてどこかで聴いたような懐かしくちょっと切ないメロディー!)。

 全曲中、最も聴きどころとなるのが第10曲「Last Journey」。CD解説に楽譜が載っているが、切ない祈りのような「Dona nobis pacem」が女声で歌われる中、自動車のクラクションやらタイヤのきしむ音、飛行機の音、ロケットの発射音など混沌と、パニック的な状況を作り出す(ステレオ効果抜群!)

 映画の内容についてはCD解説にも大意が書ed478bec.jpgかれているので、購入された方はぜひ「自分で」読んでいただきたい(←秘技「逃避」。だって私はうまく訳せませんもの)。

 CD番号はWergoのSM10892(輸入盤)。
 




  編成は声楽のほか、打楽器、Mundharmonika(何だろ?)、ピアノ、キーボード、イングリッシュ・ホルン(1)、トランペット(1)、ホルン(3)、テューバ(1)、弦楽四重奏(このCDではノモス弦楽四重奏団が演奏)。

 

  それにしても、ハラルト・ヴァイス、いい仕事してるなぁ。