J.S.バッハの「クリスマス・オラトリオ」は6部64曲からなる大曲。
あの気難しく真面目くさったようなバッハもこういう曲を書くんだなぁ、と嬉しくなる。私が嬉しくなる必要はないのだが……
「クリスマス・オラトリオ」といっても、クリスマス用は第1部から第3部までで、第4部は新年用、第5部は元旦後の第1日曜日用、第6部はキリスト公顕節用で、6日にわたって演奏するものである。
こりゃ大変だ。全部を聴きとおすには相当な体力と、暇と、無批判な態度が必要とされるだろう。
この曲のメロディーは世俗カンタータからの転用も多いそうだが、聴いていても魅惑的な旋律が多い。
私が好きなのは第1曲。まさに最初の曲である。
クリスマスの嬉しい気持ち、わくわくした気持ちが音楽にあふれ出ているかのよう。
愛聴している盤はリリング指揮シュトゥットガルト・バッハ・コ レギウム他の演奏(1987年録音。ヘンスラーCD94.010、輸入盤)。この第1曲では男声合唱が一生懸命高い音を絞り出しているが、それがまたクリスマスの雰囲気におだってしまっているようで好感がもてる(変態趣味だろうか?)。残念ながら、このCDは現在のところ廃盤のよう。いい演奏なのに……もっとも私は他の演奏というものを耳にしたことがない。すいません。罰として今日はレヴューへのトラックバックはしません。
それ以外の演奏で、たぶんはずれないだろうと思うCDを下に並べておきます。余計なお世話かもしれないけど、なんせ長大な曲だから抜粋した演奏の盤でも十分に楽しめると思ったりしてもいます。
今年のクリスマスは日程の都合上、一人寂しく過ごす私。
一人でチキンの丸焼きでも作ろうかと真剣に考えている。
ところで昨日(14日)、都響のマーラー/第7交響曲を聴いてきた。熱演に満足。詳しくは後日。