マーラー好きの私であるが、第4交響曲と友好的関係を結んだのは、彼のどのシンフォニーよりもあとである。その昔、世の中ではマーラーの交響曲といえば第1番か第4番が入門曲だったようだが、それはマーラーの交響曲の録音が少なかった頃の話。私にとっては第1番が出会いであったことまでは世の中の常識に忠実であったが、そのあとは6番、5番、3番、7番……と、大きな曲の大きな音のなかで快感を覚えたのであった。ということは、なんか4番は刺激がなくって退屈だわ私、って具合だったのである。
そんな中、第4番もいい曲だなと思わせてくれたのがケーゲルがラ イプツィヒ放送交響楽団を指揮した演奏だった。1976年の録音で、独唱はケーゲルの奥さんのカサピエトラが歌っている。
ところで中村雅俊が出ている「麺の達人」のCF。この歌が、この第4交響曲第1楽章のクライマックスでトランペットが吹き鳴らすテーマにそっくりだと思うのは、私だけぇ~?
とにかく「麺達カップ」のCFを観るたびに私には連想ドミノ倒しで、ケーゲルのおっかない顔が浮かんでしまう。彼は銃で自殺したし……。やれやれ。
そのケーゲルのCDはドイツ・シャルプラッテンKICC9494。上にに掲載している写真は旧盤のもの(現役盤は下の写真)。この中で小さく載っているのが新譜でLPが出たときのジャケットデザイン。なんか、このデザイン好きである。これが気に入ってケーゲルなる、当時の私には未知の指揮者のLPを買ったのだった。
ご存知のようにマーラーの第4交響曲は鈴のリズムで始まる。
なんかクリスマス気分になってしまう短絡単純思考の私である。