アメリカのヴィクトール・ハーバート(1859-1924)のライ ト・オペラ「おもちゃの国の赤ん坊」(1903初演)。
ハーバートはアイルランド出身。ドイツで音楽を学び、1886年にアメリカに移住したアメリカのライト・オペラの作曲家。アメリカに移住する前は多くの楽団でチェロを弾いていたが、移住後はチェロ奏者、指揮者として活躍したという。
ライト・オペラというのはイギリスで成立した、オペレッタの一種。アメリカで受け継がれミュージカルの源流となったという。
「おもちゃの国の赤ん坊」の中で突出して有名なのが「おもちゃの行進」。私もこの曲(おもちゃの行進)でハーバートを知った。フィードラー/ボストン・ポップス響の名曲集で、その中にはポール・ホワイトの「蚊の踊り」という人を食ったような作品もあった(この曲、もう一回聴いてみたいですぅ)。
「おもちゃの国の赤ん坊」がどのような筋のオペラか私は知らないし、抜粋版のCDを購入して思ったのは、やはり「『おもちゃの行進』だけで、まあいいや」って感じである。
雰囲気としてはイェッセルの「おもちゃの兵隊の観兵式」のようなもの(確か先の名曲集には、ふだん耳にするビドゥグッド編曲のものではなくて、イェッセル自身の原曲も収められていたが、ひどくおどろおどろしい音楽だった。イェッセルがいなかったら「おもちゃの兵隊の観兵式」はここまで有名にならなかったろう)。ちょっぴり憂いがあって、ちょっぴり元気で、ちょっぴり楽しい小品である。
その抜粋盤はMARCOPOLOの8.223843。演奏はブリオン指揮ラズモフスキー響なるもので1996年録音(写真)。MARCOPOLOのマイナー作品発掘の姿勢はすごい。でも、廃盤のよう。
ところで「おもちゃの行進」だけならば、スラットキン指揮セントルイス響の演奏で小品集のCDがある。RCA-BVCC37629。タワーレコードでも扱っている。1,680円。
新館入口(2014.6.22~)
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