昨日は、見ず知らずにもかかわらず、ありがたくも私の身を案じてじっとしていられなくなった謎の女霊媒師様からの、そのお便りを紹介させていただいた。
でも、私ごときの邪気を取り除くにしてはあまりにも過激な解決法に尻込みしていたら、今度は自称「超M」という女性から、過激さと名文という点では、霊媒師を凌駕するメールが届いた。
いやあ、すごい!
本当に名文だ。
これを書いた人は、とても素人とは思えない。
もう作家、あるいは、法律家の領域に到達している。
あまりにもすばらしいので、私はこれを削除することができないでいる。
さあ、あなたもこの文学的メールに酔っていただきたい(もちろん原文には伏字はない)。
第一条
1 私こと水城洋子は、戸籍上の名前を放棄し、ご主人様だけの奴隷となる事を誓います。
第二条
1 奴隷とは、ご主人様にお仕えする家畜奴隷であり、私の唯一のご主人様とは、人間であるあなた様のことです。
第三条
1 私が奴隷として、お仕えしている時は、人間としての権利、資格等の一切の人権を放棄し、ご主人様の所有物として全ての命令に従う事を誓います。
2 私が奴隷としてお仕えしている時は、ご主人様が快適に生活できるよう、オマ〇コなど全てを使い、ご奉仕することを誓います。
また小便器として使用を指示された時は、ご主人様の分身を口に含み、一滴もこぼさずに飲み干す事を誓います。
3 私は、人格を有しない所有物ですので、ご主人様の日常生活に介入せず、ご主人様がご婦人と交際されても一切不服を申しません。
第四条
1 私の正装は、全裸に首輪、足枷、手枷(手錠)は後ろ手着用とし、ご主人様の前では常に太股を開いて正座し、
2 両手首を、首の後ろに回すか、背中の後ろで組んで、ご主人さまの鑑賞の妨げにならない様に務めます。
3 ただし、ご主人様の気分により、服、下着、縄、目隠し、口枷等の着用が認められる事と致します。
第五条
1 私は、ご主人様に対しては常に最上級の敬語を使用し、また、ご主人様のゲストに対しても同様に使用すること致します。
2 私は、ご主人様のどんな命令にも「嫌」「出来ません」等の否定語は使わず、異議を唱えないものと致します。
第六条
1 私は、吊り調教や鞭打ち調教など、二本足で立つことをご主人様から指示された時以外は、膝つき四つん這い歩行を基本とし、屋外調教等ご主人様の指示あるときは、膝立ての四つん這い歩行も行います。
第七条
1 私は、オマ○コなどの全てで、ご主人様にご奉仕し、ご主人様を楽しませることを誓います。
2 私は、ご主人様の許可なしでは、ご奉仕出来ないものと致しまます。ただし、ご主人様を朝起すためのフェ〇チオ奉仕(目隠し、後ろ手錠で行う)については、ご主人様の許可なく行うことが出来るものと致します。
3 ご主人様のお精子は、私の口とオマ〇コとア〇ルで全て直接に受け止めることを誓います。
4 私は、口淫奉仕の訓練を日夜励み、ご奉仕の命令次第、「止めろ」との命令が下るまで何時間でもご奉仕致します。
5 私は、ご主人様のご指示があれば、自慰を披露致します。
第八条
1 私は、ご主人様からの調教は肉体的損傷を伴う危険があっても全てを甘受し、快感を得られる体になることを誓います。
第九条
1 私は、上記の契約に反する事があれば、どの様な懲罰でも甘受することを誓います。
第十条
1 私は、この契約を破棄して奴隷の身分から解放される事は出来ないものと致します。
2 ご主人様は、その契約を変更若しくは破棄することが出来るものと致します。
もしあなた様が私を奴隷として飼って頂けるのでしたら、同じ契約を致します。どうかお願いできませんでしょうか?
どうです?(でも、文末を読むといろんな人に送っていることがわかる)
この読後の、胸がキュンとするような嘔吐的爽快感はなんなのでしょう?
読んだあと、自分はもしかするとすごく凶暴な人間かも知れないと思わずにはいられない、限りなく受身な、いや受け皿的、いや便器的な記述内容。
心の中で、ふと「止めろ!」と試しにつぶやいてしまう侵略性。
「この豚野郎!」と、意味もなく叫びたい衝動に駆られる、極めて強い誘導力。
契約書の基本を押さえた完成度の高い文体。
あぁ、水城洋子。
でも、私には過激すぎる。
私には、もっとソフトなものがいい。もう年も年だし(←違うだろっ?)。
だから、おまえには返事を出せない。
おぉ、水城洋子。
もう、新しいご主人様は見つかったかい?
契約を結んだかい?
体に気をつけるんだよ。
なぁ、水城洋子。
でも、もし私が「人間」でなかったら、どうするつもりだったんだい?
そして、なにより、おまえは人間なのかい?
※ 読んでいただいてありがとうございます、読者様!画面左上から投票していただけたとしても、私はその行為に意義を唱えないものとします。