昨日、福岡空港から羽田乗継で札幌に戻ってきた。
予定より早い便に繰り上げることができ、午後8時前に家に着いたが、それでも疲れた。
家に着くと、さっそく妻が“お義母さん”から、よく意味のわからない電話があったという、耳にしたくない報告を受ける。報告というか、彼女にとっては憂さ晴らし。私にとっても不要な情報。憂さのリレー、って感じである。
義母、つまり私の実母は、実に気の強い性格であり、相当一般常識離れしている。一般常識離れしているが、気が強いので他人の意見を聞き入れない。ということは、歳とともに成長することがないという、典型的負のスパイラル人間である。
かつて、自分たちの老後について私たちに、「絶対めんどうをかけない」と豪語していたが、父の病状が悪化していくにしたがって、電話がかかってくる頻度が高まったのだ。
しかも、その内容というのは、「自分はおじいちゃん(義父)が入院しているとき、下の世話までした」「あなた(妻のこと)は働いていて忙しそうで、たいそう偉いわね」といった嫌味である。
典型的ないびりであるが、私も母のことはすっかり嫌悪しているので、無視するしかないと思っている。
ただ、実際に電話にでる妻にとっては確かに大いなるストレスになるのも十分にわかる。
けど、私にまでその嫌な思いを拡散しないでくれ、というのも正直な気持ちである。
福岡は驚くほど暖かではなかったが、それでもすっかり春であった。
公園の生垣には心をほっとさせてくれるような、新芽が輝いていた。
こちらも早く雪が融けてほしい。
話が飛んでというか、戻ってというか、とにかく流れていないが、昨日福岡空港で、以前仕事でたいへんお世話になった、某食品会社の部長と会った。5年ぶりくらいである。彼は東京の人、そして私は北海道の人。東京と北海道の福岡における奇跡的な再開である。
しかも、会った場所というのが、空港のトイレの中。もちろん個室の中で出会ったのではないが、私は用を足し終えたとき、彼が用を足しに来たのであった。あぁ、地域を越えた排尿のリレー!
場所が場所だけにゆっくりと話は出来なかったが、元気そうであった。 福岡→羽田便はほぼ満席。久々に両側を挟まれた中央席に座るハメになったが、これは苦痛だった。
乗り継ぎの羽田空港内の丸善で本を買う。
今回、小説を持ってきていて、それは読みかけだったのだが、内容に疲れたので軽いものをと新書を買った。
小松潔著「カラヤンと日本人」。日経プレミアムシリーズのなかの1冊。
昨年夏に出版されたようだが、この本の存在は知らなかった。「日経プレミアムシリーズ」という新書自体、ふだん書店であまり見かけないし……
そういうものが、空港内の小さな書店にあるのだから恐るべしである。きっと仕入れ担当者が客層を見極め、どのような本が売れるか分析し並べているのだろう。ちなみに、丸善は丸善でも、セキュリティ・チェック後の方の店である(第2ターミナルのシグネット北ピア隣)。
カラヤン本は少なからず出ており、私もいくつかこのブログで取り上げたが、小松氏のアプローチは他と少し違う。一言で言えば、バランスがとれたスタンスに立っている。
カラヤンを単に批判するでも、また誉めそやすでもなく、いろいろな証言、文献をもととしてニュートラルにカラヤン像を探っている。読んだ後も、嫌な気分が残らなかった。カラヤンに師事した高関健や山下一史の話が紹介されている点も、指導者としての指揮者カラヤンの姿を伝えてくれている。
それにしても、良くも悪くも、いまだにこれだけ騒がれる指揮者というところがすごい。
新館入口(2014.6.22~)
このところの記事
ここ1カ月の人気記事
このところのコメント
アクセスカウンター
- 今日:
- 昨日:
- 累計:
このブログの浮き沈み状況
サイト内検索
楽天市場(広告)
月別アーカイブ
タグクラウド
- 12音音楽
- J.S.バッハ
- JR・鉄道
- お出かけ・旅行
- オルガン曲
- オーディオ
- ガーデニング
- コンビニ弁当・実用系弁当
- サボテン・多肉植物・観葉植物
- シュニトケ
- ショスタコーヴィチ
- スパムメール
- セミ・クラシック
- タウンウォッチ
- チェンバロ曲
- チャイコフスキー
- ノスタルジー
- バラ
- バルトーク
- バレエ音楽・劇付随音楽・舞台音楽
- バロック
- パソコン・インターネット
- ピアノ協奏作品
- ピアノ曲
- ブラームス
- プロコフィエフ
- ベルリオーズ
- マスコミ・メディア
- マーラー
- モーツァルト
- ラーメン
- ルネサンス音楽
- ロマン派・ロマン主義
- ヴァイオリン作品
- ヴァイオリン協奏作品
- 三浦綾子
- 世の中の出来事
- 交友関係
- 交響詩
- 伊福部昭
- 健康・医療・病気
- 公共交通
- 出張・旅行・お出かけ
- 北海道
- 北海道新聞
- 印象主義
- 原始主義
- 古典派・古典主義
- 合唱曲
- 吉松隆
- 名古屋・東海・中部
- 吹奏楽
- 国民楽派・民族主義
- 声楽曲
- 変奏曲
- 多様式主義
- 大阪・関西
- 宗教音楽
- 宣伝・広告
- 室内楽曲
- 害虫・害獣
- 家電製品
- 広告・宣伝
- 弦楽合奏曲
- 手料理
- 料理・飲食・食材・惣菜
- 映画音楽
- 暮しの情景(日常)
- 本・雑誌
- 札幌
- 札幌交響楽団
- 村上春樹
- 歌劇・楽劇
- 歌曲
- 民謡・伝承曲
- 江別
- 浅田次郎
- 演奏会用序曲
- 特撮映画音楽
- 現代音楽・前衛音楽
- 空虚記事(実質休載)
- 組曲
- 編曲作品
- 美しくない日本
- 舞踏音楽(ワルツ他)
- 蕎麦
- 行進曲
- 西欧派・折衷派
- 邦人作品
- 音楽作品整理番号
- 音楽史
- 駅弁・空弁
読者登録
QRコード
ささやかなお願い
当ブログの記事へのリンクはフリーです。 なお、当ブログの記事の一部を別のブログで引用する場合には出典元を記していただくようお願いいたします。 また、MUUSANの許可なく記事内のコンテンツ(写真・本文)を転載・複製することはかたくお断り申し上げます。
© 2007 「読後充実度 84ppm のお話」
© 2007 「読後充実度 84ppm のお話」