昨日は休日だからひげを剃らなかった(Today,tooだが)。
だから顎に触れるとジョリジョリしていた。 ジョリジョリはよいとして、歯を磨いているときに鏡を見て驚いた!
わが身のの美しさに対してではない(そのことについては、すでに慣れた)。
いつの間にか、頬とこめかみの間あたりが若干黒ずんでいるではないか!
シミの予兆であるに違いない。あぁ、ダミアン!
考えてみれば、いや、考えなくても、実はここ2ヶ月ほど、ヨクイニンを飲むのをさぼっていた。飲み切ったあと、買わないまま放っておいた。いけない子だ、僕。
イボ対策のために、「クラシエヨクイニンタブレット」+「イポロン」という大作戦(すでに長期化しているが)を展開中なのに、私はヨクイニンをおろそかにしてしまったのだ。
ヨクイニンの効能には「いぼ、皮膚のあれ」としか書いていないが、おそらくはシミにも有効であるはずだ。実際、ヨクイニンを飲んでいた期間は、少なくともシミらしき黒ずみの新規発生は認められなかった。ところが、休んだとたん、あいつらは私の美しい皮膚に住み始めたのだ!
私は一刻を争う重大事が起こったかのように(実際、起こったのだが)、ドラッグ・ストアにヨクイニンを調達しに行った。マイカーに救急車のサイレンがついていればいいのに、と思ったほどだ。
いけないわ!スキン・ケアは根気が大切……
それはそうと、今日は超カッコイイ、トランペット協奏曲の話。
これを「腸(e)」って書くと、なんだか精密検査の謎の結果のようだ。
いま急に思いついたんだけど……
そんなわけで、フランスのA.ジョリヴェ(1905-74)について。この作曲家は、知られているような知られていないような、ビミョーな存在である。偶然にも私は、クラシックを聴き始めてすぐに彼の曲を耳にする機会があり、その名を知ったが、そうでなきゃ知る機会はなかったかも知れない。フランス人の名前はよくわからないが、ジョリヴェというのも、ちょっと変わった感じがするし……
彼は現代音楽に人間性と民族性を回復する方向を目指したという。非ヨーロッパ地域の神秘的題材を好んだその作風は、きわめて生命力に富むとされる。
例えば1949年~50年に作曲されたピアノ協奏曲は、当初「赤道コンチェルト」と呼ばれた。
この曲はフランスの植民地を取材した作品としてフランス国営放送から委嘱されたもので、各楽章にはアフリカ、極東、そしてポリネシアの音楽が用いられている。それが植民地解放運動と結びつけて考えられたために、その題名は削除された。
私が彼の作品のなかで最も好きなのは(といっても、多くを知っているわけではないが)、トランペット協奏曲第2番(1954)である。
ジョリヴェにはトランペットのための協奏曲が2曲ある。第1番にあたるものは「トランペット、弦楽とピアノのコンチェルティーノ」という作品で単一楽章。1948年に作曲されている。
一方、第2番は3つの楽章からなる作品である。ソロ・トランペットは各種のミュートを使い分けて音色の効果を出す。
第1楽章は、ミュートをつけた独奏トランペットの悲しそうな旋律で始まる。腹いたを起こした犬の声のようだ。ところが一転、強烈なリズムの刺激的な音楽が繰り広げられる。う~ん、非西欧的!
第2楽章はさびしげで神秘的な音楽。恋患いを起こした犬の心の描写のようだ。
第3楽章は行進曲風の音楽。攻撃的で単純なリズムが呼応しあう。虫歯の痛みをどこにぶつけていいかわからない犬の気持ちのようだ。こういうときには危険だから近寄らない方がいい。
短いながらも、聴きどころ満載のユニークなコンチェルトである。 CDは「アンドレ、20世紀を吹きまくる!」というタイトルの、ちょっと買うのが恥ずかしい感じのもの(どこがじゃっ!?)。トランペットはモーリス・アンドレ。ジョリヴェの第2コンチェルトは、作曲者自身が指揮したコンセール・ラムルー管弦楽団と、アニー・ダルコのピアノで演奏されている。エラート・レーベルで、録音は1964年。
このCDには他にジョリヴェの第1コンチェルト、H.トマジ(1901-1971)のトランペット協奏曲(1948)、そして近年聴かれる機会が多くなってきた(ように思う)、これまたカッコイイ、A.アルチュニアン(1920- )のトランペット協奏曲(1949)が収められている。
アルチュニアンの協奏曲は、ハチャトゥリアンのピアノ協奏曲にも出てくる素材(たぶんアルメニアの民謡)が使われている。
それにしても、アンドレってやっぱりすごい人だったのね……
新館入口(2014.6.22~)
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