昨日、オルガン奏者のイージ・ラインベルガー氏のことを書いたので、その続き。曲はヘンデル(Georg Friedrich Handel 1685-1759)の「オルガン協奏曲ヘ長調Op.4-4,HWV.292(1735-36頃作曲)。
この曲は彼のオルガン協奏曲集第1集の第4番にあたる。
ラインベルガー氏はこの曲をN響と共演した。
もっともヘンデルのオルガン協奏曲はNHKホールにあるような巨大オルガン用に書かれたのではなく、ペダルのない小型オルガンのために書かれた。というのも、これらは劇場の幕間に演奏されたからだ。 ヘンデルのオルガン協奏曲には、Op.4の第1集(HWV.289-294。6曲。1735-36頃。HWV.はバーゼルト(B.Baselt)による作品目録(Handel-Handbuch,1978-86出版)の番号)、第2集(4曲。1739頃。)HWV.295,296,304,305a、Op.7の第3集(HWV.306-311。6曲。1740⇔1751)がある。このなかには他の作品から編曲されたものも少なくない。
これらの中では、Op.4-6が特に有名。といっても、オルガンを独奏としたものではなく、ハープを独奏とした協奏曲で良く知られている。
Op.4-4の協奏曲は、私にとっては何度も聴いて頭に刷り込まれた音楽の一つで、当時のことを思い出させる「記憶再現音楽」である。ただし、その後聴いたCDはいずれも本来のコンパクトな響きの演奏で、「N響+NHKホールのオルガン」によるシャープでやや壮大な演奏には出会ったいない。
ちなみに、ヘンデルのオルガン協奏曲の中で私が最も好きなのは「ト短調Op.7-5」で、第1楽章の憂いを含んだ旋律や、第3楽章のオルガンが跳ねまわるような旋律(画期的に聴こえる)が快感である。
私が聴いているCDはコープマンの指揮とオルガン、アムステルダム・バロック管弦楽団による演奏で、Op.4とOp.7の全曲が収録されている(1984録音)。
さあ、みんな、体に鞭打って今日から仕事だぁ~!
新館入口(2014.6.22~)
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