7190a475.jpg  昨日(月曜日って書きそうになったけど木曜日)は朝は風が強くて、歩いていて吹き飛ばされそうになったけど、どんどん気温が上がってHっぽく汗ばむほどであった。意味がわかんないけど……

 その前日のゴールデン・ウィーク最後の日も暖かだった。
 「こんなに暖かかったらもういいや」と、庭にニンジンの種をまき、トマトの苗を植えつけたくらいだ。
 そして、「よしっ、外で焼肉をやろう!」と思い立った。

 バーベキュー・コンロを出すのは面倒だし、しかも木炭を大量に使う上に火付きも悪いから、火付きが良くて木炭もあまり消費しない七輪で焼肉をすることにした。

 ひと冬の間、家の裏に放置してあった七輪を取りに行って、取っ手を持ち上げたら、音もなく見事に崩壊した。
 雪の下に置いておくとこんな風になるとは知らなかった。実に脆いものだ。本当に粉々である。七輪ではなく七輪の形をした七輪大のラムネ菓子のようだった。
 でもこれだけボロボロと崩れると、むしろ爽快である。しかも、まさに「土に返る」って感じで、環境に優しいような気もする。

 土と化した旧七輪を見限り、私はホーマックに七輪を買いに行った。
 七輪は堂々と売り場に並べられていた。
 安い方のを買って、家に帰った。

 15:30になって新品の七輪で火を起こした。
 おしろいを塗ったばかりのような色合いが、あっという間に煤けていくのがかわいそうだが、苦もなく木炭に火が移りあとは焼くだけ(肉を)。
 バーベキュー・コンロに比べ、焼くスペースが狭いのがじれったいくらい致命的欠点だが、止むを得ない。

 ところがである。
 私をいたぶるように、風が吹き始め、あっという間に強風になった。
 先ほどまでの暖かさはなんだったんだろう?
 寒い……
 こんな日に外で焼肉をするなんてバカだ。
 私は自分の心をごまかそうとしたが、あっという間にこのような結論に達した。

 小一時間で撤収。
 結局、このときの寒さは寝たあとも尾を引いた。
 やれやれ。

 風が強くたってぇ、スイセンは咲く……