どうして毎週毎週、土日となると天気が悪く寒いのだろう。
まったくもって今年はガーデニング作業の苦痛と喜びの両方を味わえない。
せめて喜びだけでも味わいたいものだ。
でも、雨のしずくに濡れたバラもきれいなものだ。
写真はこの間もご紹介した“ボサ・ノヴァ”であるが、今回写した花はちょっと変わっている。まるで細巻を三つまとめて太巻にしたような花である。これまた美しいものだ。
さて、タイトルにあるのは札響のコンサートマスターであり、個人的にも活動の場を広げている大平まゆみさんのファースト・アルバムの名前である。実際に販売開始されたのは昨年2008年の3月である。もう1年以上たっている。ごめん……。共演はハープの田中資子。
なおセカンド・アルバムについては「ここ」に書いてある(失礼なこと書いて反省しておる次第です)。 収録されている曲は、グリーンスリーヴズ変奏曲(イギリス民謡。V=ウィリアムズのものではない。それがかえって貴重)、マスネ/タイスの瞑想曲、エルガー/愛の挨拶、ドヴォルザーク/ユーモレスク(第7曲)、グノー/アヴェ・マリア、モンティ/チャルダッシュなど全部で15曲。
なかには日本人作品として、滝廉太郎の「荒城の月」、成田為三の「浜辺の歌」、日本古謡である「さくらさくら」が収められている。
いわゆる名曲集であり、大平、田中も「音楽の楽しさ、すばらしさを分かち合うために」と書いているように、このCDの演奏に「高い芸術性が感じられる」だの「何々の中間部ではもっと情感が欲しかった」などと言うのは愚の骨頂。
ま、もっともどんな演奏に対してもあーだこーだ言ったり書いたりしていることすべてが、負け犬の遠吠え的上から目線の「じゃあ、おまえに何ができる」なんだけど……。反省しています。
というわけで、このCD、純粋に楽しめました。
プライベート盤ではないが流通範囲は限られているようなので、一般のCDショップに並んでいるというものではないだろう。
M-toneのMM200803。1,500円。規格番号が発売年月なのね……。購入したい場合、どこに問い合わせたらいいのかな?よくわからないけど、札響事務局に聞いてみるのが手っ取り早いかも知れない(Tel.011-520-1771)。札響さん、もし迷惑がかかったらごめんなさい、と私は言いたい!
ところで、滝廉太郎(1879-1903)。
生没年をみると、予想以上に昔の人で(どんな予想だ?)、時代的にはマーラーとすっぽりとかぶっている。
唱歌曲「荒城の月」が学生たちの間で愛唱されるようになったのは明治の終わりころからだったが、滝廉太郎の名前が広く知られるようになったのは大正末期だという。昭和初期には、彼の短い生涯が映画化されたらしい。みんな感動して観たんだろうな。
日本音楽界においてはすごい人なんだけど、私は彼に良い印象を持っていない。
浦河で通っていた小学校の音楽室に貼ってあった彼の肖像画が実に暗いものだったからである。
なんだか、学校の石炭庫の奥から不機嫌に現れる用務員(当時はこずかいさんと言った)、の、しかも見習いみたいな感じだったからだ。
私が悪いのではない。あの肖像画が悪いのだ。
そういえば、この前行ったすすきののスナックの女の子が浦河出身だと言っていた。どーでもいいですね、そんなこと。
先日、大平まゆみさんとお話しする機会があった。
やはり若い世代の人がもっと札響の定期演奏会に来てくれるようにならなきゃ、と憂慮していた。彼女はいま音楽のファン作りのために、一生懸命その種まきの活動をしているのだろう。
新館入口(2014.6.22~)
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