00150696.jpg  いやぁ、時差ぼけのせいなのか、ドイツに着いて最初の朝は午前3時に目覚めてしまった。
 部屋でタバコを吸えないのがひじょーにつらい[E:nosmoking]。
 かといって、まだ陽も昇る前、っつーか、真っ暗なうちからホテル前に置いてある灰皿のところまで行く勇気も気力もない。不審者だと思われて連行されたくもない。
 午前3時ということは日本時間では午前10時。
 よし、ということで携帯で札幌にメールを打ってみる。
 すぐに返信が来た。リアルタイム!なんと便利な世の中なのだろう。
 小銭をたくさん用意し、あるいはクレジットカードで、公衆電話から交換手を通じてニッポンに電話をする必要がないのだ。メールじゃなく、携帯で電話をかけるにしても、電話帳登録してある番号ならそのままかけることができる。おそるべしdocomo。他の会社も同じなのかもしれないけど。

c3d922f5.jpg  しょーがないから、持参したポータブル・オーディオ(ZEN-STONE)で、バッハのブランデンブルク協奏曲の第1番を聴く。
 実はZEN-STONEのなかはドイツ物にしてきたのだ。ドイツ訪問に際し実に律儀な私である。

 演奏はボフダン・ヴァルハル指揮スロヴァーク室内管弦楽団のもので、廉価盤の輸入CDからおとしたもの。CDには録音年が書かれていないが音質からいって、きっとけっこう前。
 ドイツで聴くバッハ……

 やはり格別なものが……特にない。

 う~ん失敗。ヴァルハルの演奏はちょっとフランスっぽい感じで、バッハの重厚感に欠ける。
 悪い演奏ではないが、いや、私はこのノリはけっこう好きなのだが、なぜかこの場で聴くには合わなかった。

 ところでヴァルハルってあまりなじみがないかもしれない。私はたまたま高校生の時にこの人の指揮したターフェル・ムジークのなかの1曲をFMで聴き知っていた。ただそれだけの縁ですけど……

360f33bf.jpg  次にレーグナーが振った、ベートーヴェンのエグモント序曲を聴く。
 こ、こ、これはいい。マッチする。
 外に広がるドイツの建物にマッチする。暗闇でよく見えないけど。
 レーグナーのベートーヴェンはいい。いかにもドイツ的である。このCDについては、'09年3月14日に書いてある。

 暇つぶしにトイレに行く。
 当然ウォシュレットではない(ビューティートワレでも、その他の温水便座でもない)。
 温水便座を当たり前のように使っているとありがたみを感じないが、これは偉大なる発明物としか言いようがない!しかもこっちのトイレットペーパーは固い。茶チリをそのままロール状にしたんじゃないかって感じである。
 千歳に前泊したときに、今回一緒に来ている上司に「水に流せるウェットティッシュを持って行った方が良い」とアドヴァイスされ、新千歳空港1階のKOKUMINで買ったが、買っておいてよかった。これは海外旅行の必需品。
 ただ、KOKUMINで店員で聞くと、そういうものはないと言われた。サニーナは終売になったのだろうか?
 でも、店員を信用せずに探していたら、「水に流せるタイプ」というウェットティッシュはあった。ただし、ワキの下用である。まあ、同じようなものだ。ワキの下用のためか、「せっけんの香り」付きである。でも、いいじゃないか。これを使ったあとにお尻から石けんの甘い香りがしたところで罰せられはするまい。

 ということで、ホテルで大きな用を足す。
 最初に固いトイレットペーパーで拭く。このとき早くもデリケートな私のお尻は細かな擦り傷がついたようだ。というのも、仕上げにウェットティッシュで拭いたところ、成分に含まれるアルコール分が目に、いや、ケツにしみたのだ。
 でも、ウェットティッシュで拭いてあげると、すっごくお尻に良いことをしてあげた気分になった。それにしても、なんでトイレ、というかバスルームにTVの音声が流れるようになっているのか摩訶不思議である。

 6時になって1階に下りて、まずは玄関先で一服。倒れそうになるくらいウマイ。

 ついでにホテル向かいの教会(?)の写真と、昨日夕食を食べたレストランの写真を撮る。この教会らしき建物の裏手にコンツェルト・ハウスがある。

9a8969fd.jpg  7時に同行者御一行様と合流し、ホテル2階のレストランで朝食。スモーガスボード方式。いわゆるバイキングである。ところがどっこい、その品数は実に豊富。そして、ジュースやコーヒーなどは店員が希望を聞きに来て持ってきてくれる。毒された温泉宿とはえらい違いである。
 私はパン食は苦手なのだが、ここの朝食は滞在中まったくもって満足。
 豊富なハム、チーズ類。パンの種類も多い。私には縁がないがフルーツも豊富。
 朝からけっこうたっぷり食べましたです。ちなみに初日は、パン2個(1個ずつ2種類)、ハム6種(1枚ずつ)、ウィンナー2本、カリカリに焼いたベーコン1枚、1/2にカットしたトマトにチーズをのせて焼いたもの(これまた美味い!野菜嫌いの私でもいくつも食べられそうである)、エメンタールチーズ(スライス状。これまたひっどく美味い!)、ミートボール2個、さらにふだんは食べないのに勢いづいてカット・パイン数個。朝にコーヒーを飲むと気持ち悪くなるのに、コーヒーも美味しくいただき、オレンジジュースも飲んだ(ジューサーで作りたてっていう感じのジュースだった)。あぁ、これでご飯と塩鮭があったならどんなに幸せなことか!
 ちなみに写真は1日目の反省を踏まえ、ほんの気持ち少なめにした2日目の私の朝食(このあと追加で取りに行ったかどうかは想像にまかせますが)。
 だいたい私が出張先で朝食をあまりたくさん食べないのは、おなかをこわしたら困るからというのもある。ましてや、ここはウォシュレットもない、お尻にとっては過酷な地である。でも、でも、我慢できなかったのよぉ~。

 午前中、出張用務の一つをこなす。

 そのあとポツダムの方に移動。ふふっ、ちょっこっと観光である。