ベルリンでの日曜日の夕食は“DAITOKAI”という日本料理店。かなり有名な日本食レストランらしい。ここでは鉄板焼きを食べた。
んっ
あんまり洋食と変わらないじゃないか……
美味しかったです。でも、おなかいっぱいで完食できず……
ベルリン最後の夜だからホテルのバーで飲み直しでもしようかと思ったが、同行者はみな疲労のピーク。おとなしく眠った次第……そして翌朝、またまた3時に目が覚めた私。
6時まで部屋の中に我慢して閉じこもり、そのあと1Fに下りて一服。そのあとホテルの周囲を散歩。警官が歩いていて何となくギクッ!別に悪いことはしてないけど、早朝に当てもなく歩く東洋人。しかもパスポートを携行していない。さりげなく方向転換してしまった。
おっと、もうすぐ6:30になる。あわてて部屋に戻る。6:30にモーニングコールのけたたましい呼び出し音がなるのだ。放っておくと周りの部屋に迷惑がかかる(可能性も否定できない)。 モーニングコールの呼び出し音を止めて、再びエレベーターに乗り1Fへ。
このエレベーターで各部屋に新聞を配り歩いているホテルマンに遭遇。向こうは笑顔であれやこれや話してくるけど、こっちは最初の“Guten Morgen”以外まったくちんぷうんかんぷん。ジャパニーズ・ビミョー・スマイルで対処。ニタニタしていても怪訝な顔をされなかったので、ニタニタしても構わないようなことを話しかけていたのだろう。
朝食後、再び近くのスーパーへ。
スーツケースの中がすきすきなので、隙間埋め のためにポテチやらクッキーやらを買う。
清算後に帰ろうとしたら、買い物荷物をバッグに詰める台(作荷台)に財布の忘れものがあるのを発見。レジの体格の良いおばさんに届ける。ドイツでも善行をしてしまった私である。
部屋で荷造りを終え、いよいよホテルをあとにする。ホテルのすぐそばにずっと停めっぱなしだったトラックの荷台のビアホールの看板(人形)ともお別れである。いったいどこに店があったのかしらないけど……
またまた(といっても2回目だけど)仕事をこな し、そのあとはまたまた(ホントにまたまただ)観光。ベルリンからフランクフルトへの飛行機は夕方なので時間はある。
ペルガモン博物館(Pergamon Museum)に行く。古代ギリシャのペルガモンで発掘された「ゼウスの大祭壇」などの遺跡群が展示されているこの博物館、なかなか見ごたえがあった。昔の人ってすごい、なんでこんな技が成せたのか、と感服。“鳥人間”の壁画が不気味。反対に、十字架が刻まれた壁片に、十字架模様が持つ歴史の深さを感じる。
売店もあったが、遺跡がデザインされた鉛筆セ ットやメモ帳はさすがにいらん。東京タワー8色ボールペンと大差ない。
次にテレビ塔(Fernsehturm)に向かう。ここは展望台への入場料が高くいつでもすいているという。ところがぎっちょん!行ってみると1時間待ち。世界陸上目当ての応援観光客が殺到したのか?そんなに待ってまで高い所に登るという執着はゼロ。向かいの狭くて退廃的なソーセージ・スタンドで「カリー・ブルスト」を食べる。すっかり有名食になった、ソーセージにカレーソースをかけたものである(掲載した写真はホテルそばにあった屋台の店のメニュー看板)。けっこううまい。これなら日本に帰ってもすぐ作れる。カレーソースをかければいいだけだから。そう考えると、唐突にカツカレーが食べたくなってしまった。
昼食はカツカレーといきたいところだが、そんなことが実現できるわけものなく、ビールを飲みながらポーク・ソテー。アイスバインも頼んでみたが、日本で食べるアイスバインとあまり変 わりはなかった。
そんなこんなで空港へ。
短い期間であったが、食べ物はどれも美味しかった。ビールはやっぱりピルスナー・タイプ(日本で一般的なタイプ)が私の好み。自分の性格と(たぶん)同じで、すきっとした濁っていないものが合っている。
ベルリン→フランクフルト→成田→新千歳と飛行機に乗り、自宅に着いたのは夜の10時。時差の関係で“朝がない”というのがなんとも不思議な感覚。
フランクフルト→成田便では、イザークやゼンフルなどが書いたドイツ・ルネサンス期の歌曲集を聴く(ナクソスの「美徳と悪徳 ドイツルネサンスの世俗曲集」。1994年録音。規格番号8.553352。このCDについては'07年12月26日に記事を書いている)。この時代の人々の、赤裸々な心情の告白。まさに美徳と悪徳。 成田では特にもよおしてもいないのにトイレの個室に行き、ウォシュレットでお尻にお湯をかけてあげた。う~ん、快感!温水洗浄便座ってやはりすごい。
外国で普及しないのはなぜだろう?水質のせいなのかもしれない。ヨーロッパについて言えば、水は硬水。機械の中で石灰質の沈着が進みつまってしまうという問題は考えられる。
さて機内で読んだ本をまたご紹介。
岡田暁生著「音楽の聴き方 聴く型と趣味を語る言葉」(中公新書)。著者には「西洋音楽史」(中公新書)というすばらしい本があり、今回も期待して読んだ。
この本も力作であり、細かなところまで踏み込んでいる。こういう言い方は失礼にあたってしまうが、さすがたいしたもんである。
でも、「なるほど。共感できるところがたくさんあります。でも、だから?」という感もぬぐえない。小難しく書かれているために、なんだか教養主義に走っていくような反感も多少覚える。「クラシックはそんなに聴き方が難しいわけ?」、と顔をしかめる人もいるかもしれない。
本書の「はじめに」で、モーツァルトが第31交響曲の「大うけ」について書いた手紙が引用されているが、この31番を無性に聴きたくなった。この本で私がいちばん影響を受けたのはここの箇所。たいへん申し訳ありません。
すばらしいこと書いてあるんだけどなぁ……なんだろ、この溶け込めなさ……
新館入口(2014.6.22~)
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