もう間もなく10月である。
冬将軍さんがやって来るのである。
まだ10月にもなっていないから、関東以西の人ならば、もう冬将軍の気配がするなんて暴れん坊将軍の気配がする以上に信じ難いことだろう。あるいは、私のことを「このうそつき野郎」と思うかも知れない。
でも、である。私は言いたい。「ホントなんだもん」と。
10月には霜が降りるだろうし、場合によっては10月末あたりに小雪が舞い落ちることだってあるのだ。
小雪というのはSnowのことであって、和風スナックのママさんの名前ではない。
またSnowというのは雪印乳業のことではなく、雨が空中の寒波によって固体化するものの、氷の塊のように固くはならない白い物体のことを指す。
あぁ、まどろっこしい。
どうでもいいが、雪印乳業のカマンベール・チーズのCFに出ているお母さん役のお姉さんが好きである。顔が長く映るわけではないが、こういうごくフツーながら、どことなく清潔感がある(かなりの思い込みだが)の女性が好きである。しかも「私、私、アタシっ!」って感じで画面を占領せず、さりげなく脇役に徹し、主役のチーズを盛り立てているところに好感が持てる。
同じように、洗濯洗剤のCFでさりげなく洗いあがった衣類の香りをかぐような、そういう場面に出ている女性も好きである。
ローカルな話だが、“産直生鮮市場”という札幌圏のディスカウント・スーパーのCFに出ている女の人たちも好きである。「安い、安い、お肉が安~いetc.etc.……」と歌いながら、店内を走り回るくだらないCFだが、その2番目と3番目のお姉さん(主婦役)が好きである。撮影のために無理にエプロンをつけさせられ、ちょっとこわばった笑顔でなんとか「安さの満足感」を伝えようとしている姿が心を打つ。最後に3人揃って、体を左に右に動かしてリズムをとっている場面は、ある種の痛々しさを感じずにはいられない。
特に3番目のお姉さんはあらゆる点でとても好きである。
でも、実際に店に行くと、店内はCFのお姉さんのようとは程遠い客層で混雑している。また、通路が狭いため、安くて小躍りしながら店内を駆け回るなんて行為は危険極まりない。
冬が近づいているという話が、いったいどうしてお姉さんの話になったのだろう。一体誰のせいだ。
まだバラたちは花や蕾をつけ続けているが、そろそろ剪定して休ませてあげないといけない。本人たちに聞いたわけではないが、長い冬のために体に栄養を蓄えたいと思っているはずだ。
今年はこれまで雨模様の天気が多く(幸い北海道ではオタマジャクシが降ってきたという話は聞かなかったが)、そのせいかバラの花も9月に入ってからのものの方がちゃんとしていた。ちゃんとしていた、というのは礼儀正しいとかそういうんではなく、充実していたという意味である。 ぐずついた天気のせいで、今年は芝刈りもあまりできなかった。
芝はできる限り頻繁に刈った方が良い。
というのも、間隔を開けると生育が旺盛な個体、つまり競争力が強い遺伝子を持った個体が株を充実させ、一方でそうでない株は大きくなれない。つまり、芝刈りの間隔を開けるということは個体間の競争を激化させることになる。
だからずっと放っておくと、大きな株が点在し、均一化した芝とは程遠い状態になってしまうのである。
ウチの芝はそこまでにはならなかったが、やはり個体間の格差は生じているし、さらに刈り取りの合間が長いことをいいことにタンポポを親玉とした雑草連合軍が侵入してきている。これはたいへんである。なんとか手を打たねば……
やはり定期的な芝刈り、そして年2回はエアレーションと目土がけをしなくてはだめだ。 誰かボランティアでその作業をしに来てくれたら、この問題はそこそこの解決をみると思うのだが…
また、プルーンの落果がひどい。
人に言わせると(いや、私がお願いして言わせているのではなく、向こうが勝手に言ってくるのだ)、落下するのは虫に食われているせいだという。
ある農家の方が教えてくれたのだが、プルーンやプラムなどは花が咲いてすぐに殺虫剤をかけた方が良いらしい。というのも、開花時にハエだかハチの仲間が卵を産みつける。そのため、実って来た時にはすでに卵が実の中に入り込んでいて、果実が大きくなるのとともに幼虫(いわゆるウジだ)が内部を食うらしい。 確かに実の表面には侵入したらしい穴がないのに、実を割ってみるとウジがいるということがある。
ただ落果した実をみると、小さな穴が開いているものもある。これはウジの侵入穴なのか、それとも内部にいたウジが脱出したあとなのかわからない。もっとも、ウジがどこからか這って来て、実に侵入しようとしている場面は見たことはない。実にやってきた成虫が産卵したあとかもしれない。
どっちにしろあまりに落果が多く、また木に実っているものも、どの程度被害に遭っているか不明である。どうやら多くの収穫は望めそうにない。
ブルーベリーの木もあるが、こちらは順調に実っている。ただ、まだ収穫には早すぎる感じである。
バラたちの冬囲いもけっこうな作業だが、その前に強剪定し、さらに病害虫を張春に持ち越さないために葉を全部取り除くのは一大作業。しかもゴミは有料……
冬に向かうこれから1カ月ほどは、「あぁあ、バラを育てるのやめちゃおうかな」とちょっぴり思ってしまう時期である。
写真は上から、メニー・ハッピー・リターンズ、ティージング・ジョージア、マチルダ、グラハム・トーマス、ニコル、プルーン(シュガー・プルーン)。
新館入口(2014.6.22~)
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© 2007 「読後充実度 84ppm のお話」
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こんにちは!実家が北海道!なんだか嬉しいです!
バラは30本ほど植えています。もっといろいろ植えたいのですが庭のスペースがなく、かといって鉢植えにすると水の管理が大変で……
プルーンの虫は気持ち悪いです。さくらんぼなんかにもいる虫に似ています。ウチではプルーンをジャムにもするのですが、そのときは全神経を目に集中して虫がいないことを確認します。虫を煮るのなんて考えただけでぞっとしますから。