新聞によると、コレステロールや中性脂肪の値が高い人の方が脳卒中を起こしにくく、発症した場合も状態が良いとのデータが、東海大学の大櫛陽一教授によってまとめられ発表されたという。
脳内出血、くも膜下出血でも脳梗塞と同様に、高脂血症の未治療の人の発症リスクが低く、治療している人のリスクが高かったという。
全国にいる、私と同じように中性脂肪の値が高く、医者に叱られ、家族に罵られ、生保の切り替え時には嫌味を言われ、高い薬代を払っている同志よ!
何と素敵な研究結果だろう。
私は中性脂肪の薬のほかに、痛風防止のための尿酸の薬も朝晩飲んでいるが、痛風だって一説によると食事とはあまり関係ないらしい。ビールや肉なんかは良くないと言われてきたのに、こうやって180度話が違ってくることだってあるのだ。
数年後には、尿酸の値が上がらないように、肝やレバーをビールをお伴に積極的に食べましょうと言われているかも知れない。
アタシ、誰を信じたらいいの?
さて、くも膜下出血で亡くなったとされる作曲家に、メンデルスゾーン(Felix Mendelssohn(-Bartholdy) 1809-47)がいる。
1847年の5月に姉のメンデルスゾーン=ヘンゼル(Fanny Cacilie Mendelssohn-Hensel 1805-47)が急死した。彼女はピアニストで、ピアノ曲や歌曲など400曲の作品も残しているが、健康だった姉が突然意識不明となって、わずか4時間で亡くなった。脳卒中だと言われている。
その報を受けたメンデルスゾーンは大きなショックをうけ、うつ状態となったが、さらには躁状態になる。
10月になって手の麻痺症状が現れ、さらに激しい頭痛に襲われる。
治療には蛭(ヒル)が使われた。蛭に悪い血を吸わせるという当時の治療法である。
10月28日の午後には神経卒中だと医師が診断した発作に襲われる。異常な興奮状態になったがこれは回復する。
その2日後の30日に弟のパウルが見舞いにきた。11月3日までは弟と会話をしていたが、3日に会話している時に倒れ意識不明となる。そして11月4日の夜に亡くなった。
最近の研究では、メンデルスゾーンも姉も、脳卒中で死ぬには若すぎるので死因は別にあるとされている。また、嘔吐がなかったり途中意識障害などもなかったため、くも膜下出血でもないと推察されている。
結局は死因は謎に包まれたままである。
§
メンデルスゾーンは「無言歌集(Lieder ohne Worte)」というピアノ曲集を8巻書いている。
無言歌というのは、歌詞を持たない歌曲風の旋律を持つ小器楽曲。各巻とも6曲から成る。
第1巻Op.19は1832刊、第2巻Op.30は1835刊、第3巻Op.38は1837刊、第4巻Op.53は1841刊、第5巻Op.62は1844刊、第6巻Op.67は1845刊、第7巻Op.85は1850刊、第8巻p.102は作曲者の死後刊(出版年はいずれも各巻の全曲版のもの)である。
各曲にはタイトルがついている。
例えば第1巻の第1曲は「甘い思い出」、第2曲は「後悔」、第5曲「眠れぬままに」。第2巻の第2曲「慰め」、第3巻第2曲「失われた幸福」、第4巻第3曲「胸騒ぎ」、同第4曲「心の悲しみ」etc.etc…(お気づきのとおり、ここではあえてネガティヴなタイトルばかりをご紹介!)。
ただし、これらのタイトルのすべてがメンデルスゾーンによるものというわけではなく、出版の際に便宜上つけられたものの方が多い。いま、ここで紹介した7つのタイトルも、実はすべて作曲者によるものではない。
ここでは田部京子が弾いたCDを。抜粋盤で25曲が収録されている。1993年録音。
実はこのCDを聴いていると、なぜかわからないが私はすごく居心地が悪くなる。
演奏のせいではないと思う。これまた謎だ。
何かこの演奏でお気づきの方、いらっしゃいませんか?
CDラジカセによる大雑把な再生ではあまり感じないので、微妙な音揺れなのかな……
ただ、CDジャケットの写真の色合いが気に入っている。
新館入口(2014.6.22~)
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© 2007 「読後充実度 84ppm のお話」
© 2007 「読後充実度 84ppm のお話」
私は初めて「くも膜下」という言葉を聞いたとき、「蜘蛛真っ赤」だと思ってしまいました。いえいえ、とっても幼い時の話でございます。
私は特に田部京子さんに深い思い入れはないのですが、吉松隆の「プレイヤデス舞曲集」で「いいなっ!」って思いました。
何年か前、東京都響の定期でも聴きましたが、そのときのバルトークは勝手に抱いていたイメージと違ってなかなかパワフルでした。