いやぁ、私のPCに明らかに架空請求と見られるメールが来た。
 アップルシステムというところから。
 
 実はその1週間前にも同じメールが届いていた。
 送信者のアドレスはランダムなアルファベットの文字列。そこで、サーバーから削除するように設定したのだが、また別な英文字列でお届きあそばした。

 もちろんまったく心当たりはない。
 それでも最初に「重要なお知らせ」というタイトルで次のようなメールが届くと、少なくともハッピーな気分にはなれない。

貴方が御利用になられ
た有料サイトの使用料金
が今だ確認できません
。すでに御精算の期日
が超過しています。こ
のまま御連絡や御精算
の確認が取れない場合
は、日に日に料金が加
算されていきますので
、大至急御連絡下さい。
※03-3546-8050
【サイト管理担当竹内】
なお、本日15時までに
御入金の確認が取れな
い場合は、メールアドレス、携
帯端末番号等、様々な
独自の方法で、携帯電
話の請求書元に裁判通
知書をお送りさせて頂
くことになりますので
、必ず営業時間内に御
連絡下さい。
※メールでのお問い合わせ
は一切行っておりませ
ん。
【電話対応時間】
平日9:00~19:00
03-3546-8050
【サイト管理担当竹内】

アップルシステム


 こういう非日常的な変化が起こると人間というもの、少しは動揺する。
 それは滅多に行かない、例えば食べ放題のクリスマス・ディナーコースなんかで、おだってしまったあまりに、いきなり手前に置いてあるナポリタンやら焼きそばやらサンドイッチを皿に取って食べてしまい、早々に満腹になり、奥の方のローストビーフや伊勢えびのグリルの存在に気づいたときには何も口に出来ない状況に陥っている、というのにも似ている。

 だからこのメールを見たとき、おだちはしないまでも、少しは考えた。
 何かしてしまっただろうか、と……

 でも、ほれほれ、冷静に考えなさい。
 奥のローストビーフのことを思い出しなさい。

 まず、このメール、PCに入ってきているのに、体裁は携帯メールのものだ。
 仮に携帯でサイト利用したとしても、メールは携帯に入るのが自然。散弾銃方式ってわけね。
 第2に届いた時刻は15:03分。15時までに支払うのはどう考えても無理。やっぱり散弾銃方式で発信しているのね。
 サイト名も書いていないし……。いったいどんなサイトだぁ?
 メールではなく電話で問い合わせろって、明らかに電話番号を探り出そうとしている。

 “アップルシステム 架空請求”でネットで検索してみると、まったく同じ文章が紹介されていた。電話番号も竹内という名も同じ。
 やれやれ、有名なメールだったのね。
 皆さん、気をつけましょうね!

 でも、送信アドレスをランダムに変えてくるから、とってもめんどい。文字列の@以降を拒否指定するとyahooメールのすべてが拒絶されちゃうしね。
 いたちごっこってことか……
 アップルシステムは不滅です、ってかぁ。

8f949fbd.jpg  ということから、本日はデンマークの作曲家ニールセン(Carl August Nielsen 1865-1931)の交響曲第4番Op.29,FS.76「不滅(Det uudslukkelige,独:Das Unausloschliche)」(1915-16)。
 この交響曲は4つの楽章から成るが、楽想としては4つの楽章が密接につながっているので単一楽章の曲として扱われる。
 第1次世界大戦という恐ろしい状況の中で生命の不滅を訴えた曲で、ニールセンの代表作でもある。「不滅」という標題は「消し難きもの」などと訳されることもある。
 激情、素朴、強靭といった音楽が織り交ぜられているが、最後の楽章は2群のティンパニによる競演が印象的。

 私が持っているCDはブロムシュテット指揮サンフランシスコ響による演奏(デッカ。1987年録音)。あまり他の演奏と比較したことがないが、この演奏は整っているという点で名演奏。ただ、もう少し暴れてもいいんじゃないかと感じる人もいるだろう。

 なお、ニールセンの作品につけられているFS.番号は、Fog&Schousboeによる1965年出版の作品番号である。