昨日の金曜日は、3日の祝日に出張した代休をとった。
 そして、いよいよ降雪に備え、庭の冬対策作業に入った。
 重い腰をあげ、ウィンド・ブレーカーを2枚重ね着して、いざ出陣。
 幸いこの日は天気が良く、比較的暖か。
 去年は作業を延ばし延ばしにしていたせいで作業は11月末にずれ込み、いざ冬囲いの支柱を地面に差そうとしても、土が凍っていてひどく難儀した。
 難儀?……ジジ臭い言葉。

 まずは、バラの枝の強剪定。
d66c9fc8.jpg  ごらんなさい。こんなに枝が……
 これをすべて10センチ程度に切り刻み、ゴミ袋に入れなければならない。ご覧のように、こんな時期になってもまだ咲いている努力家のバラさんもいるのだ。
 関係ないけど、昔、SANYO薔薇チェーンていうのがあったなぁ。

 切った枝は今日一日このままにして、少し水分を飛ばし、明日その作業を行なうことにした(早くも現実逃避のサボタージュ)。
 そのあとは各株に支柱を3本ずつ屋根の骨組みのように立てる。
 うんうん、土は柔らか。
 土の中のミミズちゃんたちはびっくりしてないかしら?
 その支柱に主だった枝を麻ひもで結びつけ固定。
 この作業は指先がちゃんと使えなきゃならないので、手袋は脱ぐ。
 誘引に抵抗する枝との闘い。
 指先のあちこちがトゲにやられ、出血。
 バラの世話というのは、このように血塗られたものなのだ。個人レベルでは。

 まだネットをかけるには早いので、作業はとりあえずここまで。
 明日は残りの株や、樹木類に支柱を立ててやることする。あと、プルーンの木の剪定も。
 しかし、切り取った枝のあの量……。
 ゴミ袋が何枚いることやら。それ以前に、枝を地道に切り刻む作業に私は耐えられるだろうか?耐えなきゃならないんだけどさ。

[E:note]

 話は変わって、以前話題にしたムゥネリアンの1人のエリザベート
 そう、昔々、ゴルフに行こうと早朝に自分の車のところに行ったら、ボンネットを皿代わり、いや便器代わりにされ、山盛りのウ〇コがのっかっていたという、極めてまれな体験をした人物である。

 エリザベートは昔ギターをやっていたことがあるという。
 前世がギターだったという意味か、ギターを誰かにくれてやったという意味か、いま一つ判断材料に乏しいが、いずれにしろ音楽は好きらしい。
 エリザベートは私のブログに頻繁にマーラーという名前が出てくるので、いったいどういう人なのだろうかとネットで検索してみたという。私がマーラーについてこれだけ書いているのに……
 これで、エリザベートがいかに私のブログをテキトーに読んでいるか、あるいは信頼していないかがわかる。

 でも、検索できなかったという。
 日々スケベなことばかり考えているような人物だから、“マーラー”ではなく“マラ”とでも入力したのだろう。それはそれで何らかの結果が表示されるとも思うが。

 それでも何度かトライして「巨人」という曲に行きついたらしい。
 マーラーの交響曲第1番ニ長調「巨人(Titan)」(1883-88,1893-96改訂)のことである(と思う。話を鵜呑みにすれば)。
 で、「けっこう明るい曲じゃん」などと良い、水割りをガバチョと飲んでいた。豪快だ。
 そして、スナックでそんな話をしながらTV(カラオケ用の)で日本シリーズを観ていたら、ファイターズが巨人にサヨナラ負けしてしまった。でも、マーラーのこの曲に罪はない。

 それにだいたい、「明るくない曲だ」なんて、私は言ったためしがない。
 それでも、「でもネットで聴くにしても、長かったでしょ?」と一応は謙虚に言ってやったら(私が謙虚になる必要もないのだが)、「いや、すぐに止めた」だってさ。
 やれやれ、ほっほーぉっ!

 マーラー(Gustav Mahler 1860-1911)の交響曲第1番は4楽章からなるが、J.パウルの小説「巨人」に作曲の着想を得た。そして、当初は2部5楽章の交響詩として作曲された。交響詩としての初演は1889年である。その後第2楽章(花の章)を取り除いて4楽章からなる交響曲に改作した。このようないきさつから、交響曲になってからも「巨人」と呼ばれることが多い。
 当たり前のことだが、ベースボールとはまったく関係ない。GiantsではなくTitanだ。

 この曲はマーラーの自然賛美の気持ちがあふれているように思う。あるいは、もともとは交響詩として着想されたわけだから、自然描写と言う方がニュアンスは近いかもしれない。
 私は第3交響曲と雰囲気が似ていると思っている(そういえば、もうずいぶん前の話だが“ふんいき”を“雰囲気”と変換できないと2chに書き込みして笑いの種になった人がいるそうだ。その人は“ふいんき”と入力して変換できないことを悩んでいたらしい)。

 開始してすぐに出てくるカッコウの声の模倣。第1主題は歌曲「さすらう若人の歌(Lieder eines fahrenden Gesellen)」(1883-85,1891?-96改訂)の第2曲「けさ野辺を歩けば(Ging heut' morgens ubers Feld)」の主題を用いている。
 曲の最後は冒頭のカッコウ動機の輝かしい叫びだ。カッコウの声がラドンの叫びに変わる、ってぐらいの変わりようだ。
 いいよなぁ。青春だよなぁ。よく意味がわかんないけど。

f136389f.jpg  さて、では今日はバーンスタインがニューヨーク・フィルを振った、1966年録音の演奏を。
 バーンスタインは1960年代にマーラーの交響曲全集のための録音をCBSに行なったが(第8番はロンドン響。それ以外はニューヨーク・フィル)、第1番はその全集の第1作であった。
 なお、バーンスタインはその後も、さまざまなオケを使って(オケは桶じゃなくオーケストラ。こんな説明するなら、最初っからオーケストラって書けばいいんだけど)グラモフォンでも全集を完成している。
 このCBS(現在はソニー・クラシカル)の第1番は当時すごく話題になった演奏。
 録音に不自然さがある箇所もあるが、やはり良い演奏であることは間違いない。
 私もこの演奏はLPを購入して何度も聴いた。
 いま私が持っているCDは写真を載せた輸入盤で、ジャケットはバーンスタインの横顔だが、LP時代のジャケット・デザインは良かった。
 現在国内盤で売られているCDは、LP時代のジャケットと同じデザインである。