大学を卒業し今の会社に就職した時に、何がすごいと思ったかというと、女性社員がそろいもそろって皆綺麗、あるいはかわいい、ということだった(もちろん何事もそうであるように、例外もあった。少なからず)。

 どうしてそう思ったか?
 ちょいと考えればすぐにわかること。
 要するに、私が化粧をした女性に慣れていなかったせいだ。
 私の通っていた大学では、あまり化粧をしている“女子大生”がいなかったのだ。だからといって、その代わり男子学生が化粧好きだったということでもない。

 ただ私の持論は、ベースが良くないといくら化粧をしたところで化け方に限界がある、であった。
 しかし昨今の結婚詐欺女の写真を見ると、その自信は大きく揺らぐ……

 学生の時にかわいいと人気者だった女の子が、だからといって化粧をするともっと良くなるかというと、必ずしもそうでないこともあるようだ。
 化粧映えする顔とそうでない顔があるらしい。

 女性の化粧顔で、私がちょっぴり好きになれないのは“粉を吹いている”ような白塗り化粧だ。
 これってノリの問題なのだろうか?

 そういえば浅草は雷門のすぐそばにそこそこ有名な天ぷら屋がある。
 とてもおいしい天ぷらを食べさせてくれる。
 そして、ここの店の“お姉さま”がたは、そろいもそろって、マイケル・ジャクソンも食欲を失ってしまいそうなほど顔が粉っぽくて真っ白い。厨房で天ぷら粉に顔を埋めてきたかのようだ。なかなかすごい。
 これが天ぷら屋ということをアピールする広告戦略の一環だとしたら、すごい!
 やめてくれ。
 ネタのエビの活きが悪いかもしれないと思ってしまう。

 ラフマニノフ(Sergei Rachmaninov 1873-1943 ロシア)の合唱曲集「3つのロシアの歌(Three Russian Songs)」Op.41(1926)。歌詞はロシア民謡による。
 3曲から成るこの合唱曲集の第3曲は「赤らめた頬におしろいを塗ってよ」というタイトルである。自分で塗れよ……

 これは三省堂の「クラシック音楽作品名辞典」に書かれている邦訳名。
 ところが手持ちのCDに書かれている曲名は「早く早くお化粧を落として」となっている。
 化粧について何もわからないアタシですが、これって真逆の意味のように思うんですけど……
 ちなみにCDに書かれている英訳名は“Quickly,quickly,from my Cheeks the Powder off”である。ということは、落とすのかい?

 浮気が見つかった若妻が潔白を装うものの、うまくだましきれずに、夫の「絹のムチ」を覚悟するという内容らしい。「絹のムチ」っていうのもよく理解できないけど、いずれにしろ化粧を塗るのか落とすのか、よくわかりません、私には。

74819435.jpg  私が持っているCDはオーマンディー/フィラデルフィア管弦楽団、テンプラ、いや、テンプル大学合唱団による演奏(1973年録音。RCA)で、グリエールの交響曲第3番「イリヤ・ムーロメッツ」の“余白”に収録されている。
 
 ところで、タワーレコードのサイト・リニューアルに伴い、過去記事のCD紹介をクリックしても直接商品ページに飛ばず、サイトのトップ・ページに飛ぶ状況となった。
 すまない。
 でも、膨大な記事数なので、過去のブログ記事は修正はしませんです。
 ごめん……

 絹のムチかぁ~

 ※ 2023年5月より、過去のブログ記事のタワレコへのリンクを修正(削除)する作業を遅々と進めています。