昨日のブログで、土曜日の時点での“マチルダ”の花の写真を載せた。
まだ開き切る前の状態だ。
けがれを知らない女性をも思わせる可憐さ、美しさだ。
ところがどっこい。翌日曜日になると、ご覧の有様だ。
熱によって堕落した、クリスマス・ケーキの上のバター・クリーム製のバラのようだ。
でも、そのぐらいのほうが生ぬるくてまぁ~ったりとして、なかなか美味しかったりする。……いや、やっぱり堕落したのはダメだ。
その代わりというわけではないが、“楽園”が開花前のいちばん美しい状態になっている。うん、なかなか美しい。私のようだ。
今朝は、私の家のある一帯はモヤがかっていて(私の家だけにモヤがかかっていたら、何かのお告げのようで相当悲しい)、そのせいか、ほらバラの葉にもきれいな水滴が。うん、植物の葉には気孔があるっていう学説は本当なのだ、やっぱり。
ところで先日シノーポリ/フィルハーモニア管によるマーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の交響曲第4番ト長調(1892,1899-1901/改訂1901-10)のCDを買ったが、同時にテンシュテット指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団のものも買
ってみた。ソプラノ独唱はルチア・ポップ。
テンシュテットもマーラーの名演で名高い指揮者である。
テンシュテット指揮のマーラーの録音が注目されたのは1980年代。同時期にインバルやベルティーニ、アバドたちもマーラーを取り上げていた。
私もテンシュテットのマーラーが話題になっていたのは知っていたが、実はこれまで1曲も聴いたことがなかった。なんとなくタイミングが合わなかったのだ。
そして、私にとってテンシュテットの初マーラーが、交響曲第4番ということになった。今さらながらテンシュテットの演奏を話題にして申し訳ない。
1982録音。EMI。
いやぁ、背筋がゾクゾクするような演奏だ。
今さらながらゾクゾクして申し訳ない。
この曲はメルヘンチックな悪魔の物語なんだよ、というのが最初から表明されているかのよう。
まったく繊細なマーラーではない。つまり、インバルやガッティのようなアプローチではない。でも、ただものではない。荒っぽい無骨なマーラーだ。最初っから悪魔がおいらを騙そうとしているのがわかる。わざと、頭隠して尻隠さず……
第4番の演奏の評価が、テンシュテットのマーラー・シリーズのなかでどういった評価が与えられてるのかは知らないが、この1曲を聴いただけで、私はほかのすべてを聴きたくなっている。
今さらながら、こんなこと言っていて申し訳ない。
第1楽章の途中、ホルンが第2主題を力強く吹く箇所(写真上。このスコアは音楽之友社のもの)のグロテスクさ。
同じく第1楽章でアドルノが「夢のオカリナ」と呼んだ旋律を、トランペットが高らかに吹く箇所のウソ臭さ(写真
下)。華々しさを装うとしているが表面づらだけで、それも失敗している。だから輝かしさなんてない。本音が見えてる。
映画「20世紀少年」に出てくる「ともだちランド」に、楽しくてしかたない場所だと何も知らずにワクワクモードで行ってみたら、って世界だ。
いや、現実の話に例えると、卵が1パックもらえて、その上マッサージ・チェア使い放題というチラシにつられて地図に載っているプレハブ小屋に行ってみるとを、高級羽毛布団を買わざるを得ない状況になってしまった、という不安と恐怖のどん底の世界だ。
このシンフォニーの本性がみごとに描かれている。
第2楽章の独奏ヴァイオリン(スコルダトゥーラといって、調弦を長2度上げる)での、ビシバシ、キュンキュンした悪魔の叫び!
たまらん演奏だ。
私の中ではテンさまがガッティさまを抜きそう……
新館入口(2014.6.22~)
御多分にもれず参加中・・・
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クラシック音楽、バラ、そして60歳代の平凡ながらもちょっぴり刺激的な日々について、「読後充実度 84ppm のお話」と「新・読後充実度 84ppm のお話」の2つのサイトで北海道江別市から発信している日記的ブログ。どの記事も内容の薄さと乏しさという点ではひそかに自信あり。
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© 2007 「読後充実度 84ppm のお話」
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