39e84166.jpg  さて、みなさんが首をキリンにして待っている“鹿児島出張復命記”である。本日は。
 宝くじが当たらない私たち一般庶民は、CMに踊らされて、いつか自宅でキリンを買いたいなぁ、なんて思わないで、せいぜい首をキリンにしましょ。

 鹿児島に何の用事があって行ってきたかは、ちょっと教えらんなぁ~い、のだが、市内中心部にある(でも、実はどこが市内中心部だかよくわかってない)、間接的な取引によってお世話になっている会社に打ち合わせ(あるいは表敬訪問のようなことを)しに行って来たのである。
 対応してくれた方は、みんな良い人たちだった。

 行きは昼過ぎの新千歳空港発のANA機で、羽田経由で鹿児島へ。鹿児島空港に着いたのは17時過ぎ。それからバスに乗って市内に着いたのは18時半過ぎ。
 バスの運転席のところにあるLEDの案内版が、絶えず停車する停留所を繰り返し表示している。こりゃあカノンだ。

 この日の昼は、久々に新千歳空港3階のそば屋“八天庵”で、あの甘めの美味しいつけだれの冷たいそばを食べ、そのうまさに舌鼓をポンポコポンと打とうと計画していた。

 ところがである。
 なんだか知らんけど、空港ターミナルビル内は工事中ということで、あちこちにこれまた遠慮心がないような黄色の色合いのシャッターが下りていて、まるで犬しか散歩しないアーケード街の、絶命寸前の商店街を思わせるような様相を呈していた。
 そんで、“八天庵”はそのシャッター封鎖地区に含まれていて、なかにはそのエリアから臨時的に脱出して営業している店もあったのだが、“八天庵”は少なくとも今のレストラン街からは消滅していた。

b3331465.jpg  悲しい。
 じゃあ何を食べようか?
 同行の鉋(かんな)さんと一緒に悩んだ結果(正確には私だけがこの上ない悩みを抱えていただけで、鉋さんは「なぁんでもいぃっすよぉ~」という具合に、なぁんにも考えていなかった)、私たちは昔から空港に入っている洋食系の店に入り、そこで豚の生姜焼きランチを食べたが、近年まれにみるほどショウガの風味がしない生姜焼きだった。

 そうだ。鹿児島に着いてからの話に戻らなきゃ。

 市内に着いてまずはホテルにチェックインし、そのあと打ち合わせに。
 すごいでしょ?
 私だってたまには19時以降という、個人的感覚では夜更けとも言うべき時間に仕事することだってあるのだ。空腹をおして……

 打ち合わせが終ったのが20時近く。
 そのあと、ナシニーニ氏が教えてくれた薩摩料理の店に行く。

 なぜにしてナシニーニ氏が鹿児島の店を知っているかというと、2週間ほど前にたまたま全然別な用事で、氏は鹿児島に出張に行っていたのだ。そこで、「2軒しか行ってないけど、お薦めの店があります」と教えてくれたのだ。
 冷静に考えると、お薦めというよりは、たまたま行った店の場所を教えてあげるぅ~、というだけのノリだ。

eb5461b0.jpg  で、2軒とも結局のところお薦めだったわけだが、そのうちの1軒に行く。

 とても感じのよいおやじさんと、最初は警戒心を抱いたような感じの奥さんと2人で切り盛りしている店で、カウンターと奥に小上がり席が2テーブルほどのこじんまりとした店。吉田戦車の漫画(伝染るんです①。ここに載せた漫画です)じゃないが、夫婦2人でやっている店で地鶏から揚げ80人前なんて注文された日にゃたいへんだから、この店舗規模は適切と言える。

 私は地鶏の天ぷら(これ、薩摩料理だそうだ)を頼んだ。地鶏の固い食感が美味と言うべきなのだろうが、私としては普通の鶏(地鶏の反対後は都会鶏なのだろうか)のやわらかな食感、そして土臭さがない味が好きだ。

 鉋さんは黒豚串焼きを頼んだ。
 1皿2本なので、1本を奪い取ってやろうかと思ったが、肉の上にこれでもかというぐらいおろしにんにくが乗っていたので、奪取作戦は中止した。

 にんにくは体にいいんだろうし、きっと黒豚串焼きにはぴったりの食べ方なんだろうけど、生のにんにくは、私の場合、胃をやられる可能性がある。だからやめた。それに、鹿児島の夜に、鼻血が出たりしても困るし。
 鉋さんはさつま揚げなどを他に頼んで、ほろ酔いになった私たちは店のある“天文館”という繁華街から歩いてホテルへ。
 見にくいが、この店に貼ってあったポスター(?)のユーモアセンスがなかなかよかった。

 ところで、今回の出張では宮部みゆきの「人質カノン」(文春文庫)を携えてきた。

 カノンと言えば、パッヘルベル(Johann Pachelbel 1653-1706 ドイツ)の「3声のカノンとジグ ニ長調」のなかのカノン、いわゆる「パッヘルベルのカノン」が有名だが(宮部みゆきは「スナーク狩り」で、この曲に触れてもいる)、とりあえずのところは、出張報告は明日へ続く。