モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756-1791 オーストリア)の交響曲第32番ト長調K.318(1779)。
モーツァルトが書いた交響曲のなかでも、この32番は25番とならんで私がこよなく愛している作品である。
3つの部分に分かれているものの単一楽章で祝祭的なイタリア式序曲の形をとっており、原題はOuverture、つまり「序曲」。未完成のオペラ「ツァイーデ(Zaide)(後宮 Das Serail))」K.344(336b)(1779-80。第2幕までの草稿のみ。歩作および台詞を加えて1838年に出版された)の序曲と推定されている。
明るくて、健康的で、素朴な雰囲気にあふれているこの交響曲、8分足らずの短い作品だが、本当に素敵だ。
前に私とこの曲との関係(というと妙だが)について書いているので、ここでは詳しくは書かないが、耳にするとほっとする。
今日はワーズワース指揮カペラ・イストロポリターナによる演奏のCDをご紹介。
速めのテンポでサクサクと進む。オーケストラの音も薄いが、おそらくはモーツァルト時代の編成のオーケストラならばこんな感じで響いたのだろう。
1988録音。ナクソス。
それにしてもこの曲の開始は、C.P.E.バッハの「シンフォニア ヘ長調」Wq.183-3(1780刊)の開始にそっくりである。
考えてみますれば、C.P.E.バッハのWq.183のシンフォニア集について書いたことがなかった。近く書いてみる。
今日のブログが短いのは雪かき疲れのせいなのよ。
なお、車のフロントガラスは霜がビッシリこびりついているので、2リットル・ペットボトルにぬるま湯を入れてかけています。