私は今日の8:05那覇発の東京便に乗り(すなわち、ここであまりうだうだとしている時間はまだあるが、私の精神的余裕はない)、羽田経由で新千歳便に乗り継いで、もちろんそのあとは会社に行く。

 今の私の心情としてブログに書きたいことは、まずは世界的に祝祭ムードに包まれた2月18日のこと。まさか知らない人はいないとは思うが、この日は私の2,654回目の誕生日。当然のこととして(必然というべきか)、それに関しての話である。

 もうひとつは土曜日から今朝までの沖縄出張に関すること。どーせまた食べ物のことが主体となると思われるだろうが、それでもハブとマングースについてちょいと書かずにはいられない。

 しかしである。
 土曜日に名護で泊まったホテルの部屋には、にわかには信じられないことにLANの端子がなく、かつ、当然のことながら蘭の花束もなく、1Fロビーには自由に使える利用料無料のPCがあったものの、そのアクセス速度は脚を捻挫した亀の歩行のようにとろく、気持ちがアクセクするだけで使い物にならなかった。PC自体は新しく、WINDOWS7機だったので、常識的に考えれば通信速度がゾウガメ仕様なのだろう。

 ということで、いま私がいちばん書きたいことは今日のところは投稿不可能。
 それをやっていると飛行機が私を置き去りにしてしまうこと必至。
 誕生日と出張の話は後回しにして、いきなり流れを変えて、国語の勉強。

 この語句について調べてみた。

 【豊満】  ① ゆたかに満ち満ちていること。
       ② 肉づきがよいこと。「―なからだつき」
 【舞子】  舞を舞ってさかもりに興を添える少女。
           以上、小学館「新選国語辞典」より。

 ということで、私のところに(おそらくは②の意味であろう)肉づきがよい、舞を舞ってさかもりに興を添える少女から、メールが来た。
 なお、このメールにおいて、私はゲスト扱いされている。つまりは酒席の来賓らしい。

 【ゲスト】さんへ【豊満舞子】さんから新着メールが届きました!!

 件名(タイトル)
 ~~~~~~~~~~~~~~
 デブでは抱いてもらえませんか?

 本文
 ~~~~~~~~~~~~~~
 実は以前、web上で知り合った人と人と会いました。その後、自然な流れでホテルに直行。シャワーを浴びた後、裸になって言われた言葉は「デブは抱けない」でした。それから男性とのお付き合いする事も怖くなり、web上でお相手を探しても会って裸になる事を怖いと感じるようになりました。だから最初からこうしてお伝えしてるんです。はっきり言いますが、私はデブです。その上で抱いてもらえる人を探したいんです。無理なら無理で素直に諦めます。抱いてもらえる可能性が低い事も分かっています。ダメ元だけど、もしちょっとでもこんな体でも抱いてもらえる可能性があるなら会ってくれませんか?ただの性処理としてでも良いからこの体を使ってくれませんか?デブでも一応女だから性欲だってあるんです、抱かれたいって思うんです。


 私は最初、豊満舞子さんが気の毒でならなかった(自然な流れというのがいまひとつピンとこなかったけど)。
 というのも、私は、100人中99.52人がデブと非難するくらい豊満な女性は、やっぱり好きではないが(でも、それを「豊満」と呼ぶ人は、語彙に乏しい人であろう)、しかしながら、やや肉づきがいい女性の方が健康美を感じて、むしろ好みであるからである。参考までに言うと、ただしこれが男の場合、例えばこの人のように、私はひどく迷惑を感じる。

 しかし、この切ないメールをしっかり読み直すと、逆に「豊満舞子のウソつき野郎!」と、顔も見たくなくなった(これまでも見たことはないけど)。

 まず、この舞子、一度に男2人を相手にしようとしている。「人と人と会いました」のだから。

 次に、こいつは常識がない。シャワーを浴びたあとに裸になったのだから。それとも濡れた衣装が肌にへばりついているところを見せて、相手の欲情を浴場で誘おうとしたのか?

 男も男だ。裸になるまでデブだって気がつかなかったのか?

 ダメ元デブ、ウソつきデブ、おまえを性処理じゃなく、生処理しちゃうぞ!

 という具合に、スパムメールに対し真剣に怒ったふりをしてみた私。
 まあ、豊満舞子っていう名前自体がお遊び心たっぷりで、許してあげたくもなった。
 久々に心温まるメールであった。←どこが?

 私は豊満舞子って名前を見た瞬間に、「象のダンス」とベルリオーズが言ったという、ベートーヴェン交響曲第5番(ハ短調Op.67(1805-08)。俗にいう「運命(Schicksal)」)の第3楽章スケルツォを頭のなかで奏でていた。
 あまりに太ると舞えなくなって、“豊満子”って改名するのかな。
 いや、この場合、ユタカミツコって読んでくださいね。

398d4f60.jpg  ベートーヴェンの第5交響曲については前にクライバー盤を取り上げているし、私が聴いた中ではこの演奏がベストだと思うのだが、今日はベーム/ウィーン・フィルの1977年の東京公演ライヴを。
 第6交響曲と第5交響曲、そして当日のアンコール曲の序曲「レオノーレ」第3番が収められた2枚組のCDである(Altus)。

 第6番レオノーレのときにも書いたように、会場はひっどい盛り上がりである。
 でも、どこが良いのか私にはあまりわからない。
 やっぱベームのオーラ、そして会場の雰囲気が、マタタビの枝で作った檻の中に入れられた猫のように聴衆を陶酔させてしまったのだろう。

 そうそう、こんなスパムメールも届いていた。

 ◇キャンペーン管理事務局さん(99)よりメールが届いています。

 [-タイトル-]

 【再送】《1万円ご当選おめでとうございます》

 [-メッセージ-]

 http://********************

 ・出会いスペース
 
info@dsp**.com
 【18禁】

 99歳にもなって、よう働くわ……