昨日、東京出張から戻って来た。
 昨日の朝の東京は涼しかった。

 羽田空港行きの京急は空港到着が5分遅れた。
 先の電車が詰まっていたようだ。
 ラッシュの時間帯はいつもこうなのだろうか?

 羽田-千歳便は一部間引きによって欠航便が出ているうえ、旅客減少対策として就航している機種を小型のものにしているため、私が乗った便は満席。
 こういう時に限って、隣の席はむさくるしいおじさん。
 女性に座って欲しいとまでは言わないが(女性でも大きな人は勘弁だし)、せめて私のような(自称)むさくるしくないおじさんに座ってもらいたいものだ。

 東京は涼しかったが、昼前に新千歳空港に着き、機内からボーディング・ブリッジに出たときには、涼しさを通り越して寒かった。

 このとき頭に浮かんだのはシベリウス(Jean Sibelius 1865-1957 フィンランド)の交響曲第3番ハ長調Op.52(1907)だった。
 やっぱりシベリウスの作品のオーケストラの音色、そしてメロディーは(すべてとは言わないが)北海道の気候にマッチすると思う。
 言葉ではうまく言えないが、間違いなく“北方”という共通する核のようなものがある。

 彼の交響曲第5番は春の到来にインスピレーションを受けて書かれたというが、同じ雰囲気が交響曲第3番にも感じられる。
 また、第3番と第5番は形の上でもよく似ている。なお、交響曲第3番の作品そのものについては、こちらをご覧いただければと思う。

f2fc7d0d.jpg  ここではマゼール/ピッツバーグ交響楽団のCDを。
 すでに第1第5そして「フィンランディア」の演奏で取り上げている、交響曲全集の中に収められている。

 マゼールの演奏は、のどかな自然描写、という印象は強くないが、一方で“何か”の絵巻物を見ているかのような流れがある。私は特に第2楽章にそれを感じた。
 また、この録音でも、マゼールの特徴とも言えるホルンのアクセントを強調したパッセージが各所で聴こえるが、これが私の耳には良い刺激になる。

 第3交響曲は1992録音。ソニー・クラシカル。

 §

 今日は重要な会議(のようなもの)があり、それが終わり次第、再び東京へ行く。

 今回の同行者はナシニーニ氏。3日間ナシニーニ氏と行動を共にするが、何かの間違いが起こってはいけないし、望んでもいないのでホテルは別々。

 それにしても、昨日千歳に着いたときは、ターミナルビル(到着ロビー階)に人があまりいなかった。海外からの観光客がいないとこんなもんなんだと、あらためて思った。いれば「騒がしいなぁ」と好意的に思わないが、昼どきにもかかわらずすいている飲食店を目にすると気の毒に思う。

 それ以上に、ススキノの街はもっと閑散としているようだけど……。

 そうそう、今夜泊まるホテルは、森永の本社の近くである(空気の缶詰→おもちゃの缶詰→チョコボール→森永、という思考から書いてみた)。