8d910210.jpg  宮部みゆきの「チヨ子」(光文社文庫。2011年7月20日初版第1刷)。

 「個人短編集に未収録の作品ばかりを選りすぐった贅沢な一冊!」というキャッチフレーズ。「いきなり文庫で登場!」という煽り!
 当然買いました、私。帯広駅の弘栄堂書店で(ということは、先々週の話だ)。

 収められているのは、「雪娘」、「オモチャ」、「チヨ子」、「いしまくら」、「聖痕」の5作。
 幽霊だ出たなどの、宮部みゆきが得意とする“超常現象”を絡めた作品群である。
 
 私は、全体に切なさが漂う「雪娘」や、ユニークな視点から書かれた表題作となっている「チヨ子」が特に気に入った。
 気になる方は、ぜひお読みください。
 私はこれ以上は言えませんです。

 幽霊という言葉でふと思い出したのは、私の子供のころにTVで放送されていた「宇宙怪人ゴースト」というアニメ番組。
 このアニメを楽しみに観た記憶はまったくない。
 そもそも、全然面白いと思わなかったし、ヒーローである“ゴースト”がちっともかっこよくないどころか、気味が悪かった。

 だって、宇宙の怪人・ゴーストですよ!
 スペースの怪人・幽霊なわけですよ!
 ひっどくない?
 これは「墓場の骸骨・ゴースト」とか「アンテナの不具合・ゴースト」とか、何でもできそうな安直なネーミングだ。

 私は記憶しているのはたぶん再放送のものだったと思うが、歌も変だった。
 で、今回ネットで調べてみたら、

 ゴースト、ゴースト、ゴーゴー、ゴースト
 限りない宇宙に
 限りないエネルギー
 宇宙怪人ゴースト
 戦えば勝つ、必ず
 ……
 
 ゴーゴーって、幽霊怪人、いや失礼、怪人幽霊をどこに行かせようって言うんだろう?
 しかも、必ず勝つんだそうだ。
 しっかし、どういう発想で作られたキャラだったんだろう?

b3609804.jpg  さて、ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven 1770-1827 ドイツ)のピアノ三重奏曲第5番ニ長調Op.70-1「幽霊(Geister)」(1808)。

 「幽霊」という通称は、この曲の第2楽章の陰鬱な楽想からつけられたというが、そんな震え上がるほど怖い音楽ではない。
 というよりも、作品そのものと“幽霊”との間に関係はまったくない。

 私が持っているCDは、アルゲリッチ(p)、キャプソン(vn)、マイスキー(vc)による演奏のもの。2007年ライヴ。EMI。
 アルゲリッチの室内楽作品集に収められているものである。

  釧路に行ったときに思った。
 伊福部昭の「釧路湿原」をウォークマンに入れてくればよかったな、と。
 関係ないけど、カラスが2羽も道路で轢死していた。

 釧路のカラスは鈍いのか?

 チヨ子……。ロイズはチョコ。
 ごめんなさい。深く反省しています。