0b4ffc9a.jpg  私の体重は現在67kgである。身長は174cm。
 昨年は175cmだったのに、1cm縮小している。最近は地球の重力が少し強くなったのだろうか?

 一方、体重の方は、一昨年は64kgだった。
 このあたりがいちばん私には良い値なのだが、どうも腹周りが太くなってきた。
 ここ数年で腹周りの引力が増したのだろうか?

 メタボ検診ではOKと診断されているものの、多少でも腹が出てくるとズボンがきつくなる。
 これはよくない。
 ズボンのボタン(チャックの上の)に過度な負担をかけてしまう。
 考えてみれば、そのボタン、最近は留めている糸が切れ、ボタンが取れかかるといった事象が増えているような気もする。

 そこで私は決意した。
 強い決意ではないが、一応願望として、強く抱くことにした。
 腹をへこませ、腕に筋肉をつけ、足も丈夫にしよう、と。

 一昨日は代休だったので、日中のガラガラのスーパーに行き、さらに店員がどーしよーもなく暇そうにしていた百均に行って来た。

 まずはダンベルを見る。
 すると0.5kgのしか売っていない。
 あとは水を入れると1kgになるという、水を入れるといかにも水が漏れてきそうな商品しか売っていない。これなら、家に2つある1kgのダンベルを使った方がよさそうだ。
 ということで、ダンベルは買わなかった。
 なぜ家にダンベルがあるのかって?
 考えてみれば私も知らない。
 誰かが(見当はついている)、私を撃退するときの武器なのかもしれない。

 たまたまそこで目についたのが、握力をつけるためのハンドグリップ。
 5kg、10kg、15kg、20kg、25kgと売っていたが、どうせなら強いやつの方がいいだろうと、毒蛇のような赤と黒のシマシマグリップの25kgのものにした。問題はいきなり25kgのを握って、その反動で私の手がバラバラに崩壊してしまわないだろうかという点だが、その点は骨を鍛えるためにカルシウム錠を飲めばなんとかなるだろう。
 それにしても、このハンドグリップが3個で私の体重より重くなると思うと、不思議な感じがする(真剣にとらえないでください)。

 そのあとに、何となく縄跳びを買う。
 縄跳びについては自信をもって言える。
 絶対やらないだろう、買ったはいいが……

 それから、全然トレーニングとは関係ないけど、靴の中敷きを買って帰って来た。

 さて、ここで大きな問題が残ってしまった。
 肝心の腹をどうするかだ。
 腹筋はしたくない。尻が痛くなったら困るし。
 楽して腹をへこませる魔法のような秘法はないだろうか?

 ♪

58c90055.jpg  このところ2回ほど取り上げた、村上春樹の「おおきなかぶ、むずかしいアボガド 村上ラヂオ2」(マガジンハウス)。

 そのなかに「『スキタイ組曲』知ってますか?」という章がある。
 「スキタイ組曲」についてはこちらをご覧いただきたいが、このエッセイで書かれていることは、

 ① 村上春樹は古いアナログ・レコードを集めている。
 ② ある本に「スキタイ組曲」の話が出てくるが、それはマーキュリー・レコードのドラティ指揮ロンドン響の演奏で、録音が素晴らしいことで知られている。
 ③ 実を言うと、村上春樹もこのLPを持っている。
 ④ それはそれはぶっ飛びものです。

ということだ(誤解があるといけないので、ちゃんと元の文を読んで下されば助かります)。

 マーキュリー・レコードの音は、確かにすごい。時に不自然なところはあるが、野蛮とも言える粗削りな迫力は、聴いていて快感である。

 この「スキタイ組曲」は聴いたことはないが、私もCDではあるがマーキュリーのディスクを何枚か持っている。ドラティならば、このブログでも以前に、エネスクのルーマニア狂詩曲第1番を紹介した。

 今日はマーキュリーのディスクから、パレー指揮デトロイト交響楽団による、グノー(Charles Francois Gounod 1818-93 フランス)の「操り人形の葬送行進曲(Marche funebre d'une marionnette)」(1873)を。
 このディスクは「パレー/フランスの序曲と行進曲集」というタイトルのもので、他にマイアベーアやサン=サーンス、アダンなどの作品が収録されている。

 録音は1959年および'60年であるが、今から50年以上前に録音されたものとは思えない生々しさがある。それがマーキュリーの録音のすごさだ(DECCAの音の良さとはまた質が違う)。

 グノーの「操り人形のための葬送行進曲」がどのような経緯で作曲されたが私は知らないが、この曲が有名になったのは、アメリカで1955年から放送されたTV番組「Alfred Hitchcock Presents」のテーマ曲に使われてからだという。
 この番組、日本では「ヒッチコック劇場」として1957、'63、'85年に放送されたという。

 私はそんな有名な曲だとは知らずに、学生の頃に、エアチェックしたフィードラー指揮ボストン・ポップス管弦楽団の演奏を聴きながら「陰鬱ないい曲だなぁ」と、あまり前途ある青年とは言えないような感想を持って親しんでいた。

 このような小品は、いざディスクを探すとなるとけっこう面倒で(いまではネットで検索できるが)、フィードラーの演奏が入ったカセットテープがくたびれたワカメのようになって聴けなくなってから、しばらくの間は耳にできないでいた。
 その後ゲットしたのが、このパレー盤だった。

 曲名はあまりなじみがないかもしれないが、実際のメロディーを聴くと多くの方が知っていると思われる。
 恐るべし、ヒッチコック!(って、関係ないか……)

 マーキュリーっていうのは水星のことだが、商業・盗賊・雄弁・科学の神の名でもある。
 商業ってなると商売っ気丸出しの意味がこもっているようで嫌だが、だからといって盗賊ってことはないだろう。音が良いから雄弁とも考えられるが、同時に科学の結集の音とも解釈できる。

 私にとってマーキュリーと言えば、頭に浮かぶのは水銀だ。
 マーキュロクロムのマーキュロである。
 マーキュロクロムなんて知らないって?
 昔はどこの家の救急箱にも入っていた、赤チンのことです。
 水銀が含まれているから販売中止になったわけです。

 そういえば、最近救急箱って言葉自体、あんまり耳にしないな……

 なお、昨夜のアイゼンシュタイン氏との夕食会の模様については、明日のBS……いや、このブログで詳細に報告する予定である。