日曜日に小樽に行って来たことは報告した。
で、10時になったとき、北菓楼だかルタオだかよく確認しなかったが、塔のようになっているその建物にある時計から、時報の鐘の音が鳴り渡った。
同時に、交差点をはさんだ小樽オルゴール堂前の時計からは、蒸気による調子がはずれた汽笛が、よく認識できない音楽を吹き鳴らし始めて、そりゃ騒がしかったわい。
その鐘の音だが、先日手にしたカンブルラン指揮の読売日本交響楽団の「幻想交響曲」のCDの鐘の音に似ているような気がした(“の”が多くてすまんのぅ)。
ちょいと薄っぺらい感じがするところが。
で、香織さんなる人物からの、こんなスパムメール。
実はこっそり逆援サイトで男の子と会ってます(笑)
旦那はお金を持っているし、私も人には言えないお店で働いているので、金銭的に余裕があります!
私と逆援しませんか?
エッチにも自信があるけど、まずはデートからはじめましょうよ☆
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ベルリオーズ(Hector Berlioz 1803-69 フランス)が「幻想交響曲」を書くことになったきっかけは、シェイクスピア劇の人気女優ハリエット・スミスソンへの強烈な、でも一方的な愛。愛と言っても、スミスソンには相手にされずじまい。
専門用語でいうと“片思い”ということ。
ベルリオーズは見事に失恋したわけだが、そもそも人気ある女優にしてみれば、無名の作曲家の卵の存在など知るわけもなかったのだ。
どーしよーもないくらい彼女を好きになったものの実らなかった悲しい、でも逆恨みのストーリーを音楽にしてしまったのだが、それがご存知のように「幻想交響曲(Symphonie fantastique)」Op.14(1830/改訂'31)。さらにしつこくも、その後日談まで描き上げたが、その続編が極めて大きな編成を必要とする抒情的独白劇「レリオ(Lelio)」Op.14b(1831-32)というわけだ。
「幻想交響曲」は恋に破れた若き音楽家が絶望のあまりアヘンを服用し自殺を図るが、その量が足りなかったために死にきれず、奇妙な幻想を見るというもの。
アヘン(阿片)というのは“アヘン戦争”でその名が有名だが、ケシの実から作られる麻薬の一種。
好きだった女優が舞台で相手役の男優に抱かれているのを見て苦悶したというベルリオーズだが、よりにもよって、その彼女があちこちで情事を重ねているという噂を耳にした。
そこで「幻想」の終楽章では、「この、クソ女め!」とばかり、彼女を情婦にして登場させようと企てたらしいが、その噂がデマだとわかるとさすがに情婦にするのをやめた。それでも、かわいそうに勝手に惚れられたがために、スミスソンは魔女になって登場し、この曲が初めての本格的な標題音楽でしかも傑作ということで、後々まで名が知られることになってしまった。
そんなベルリオーズだ。
状況は異なるが、自分が好きになった相手が香織のようなことをしてたと知ったら、間違いなく殺しを企てるに違いない(このことを書きたくて、わざわざふさわしいスパムメールを紹介したってわけだ。お疲れさま!)。
その香織のケースだが、旦那がお金を持っていても、人には言えないお店で働いてるというこの社会の歪みをわずかながら感じさせる(どーせ作り話だろうけど)
でも、人に言えないお店ってどんなお店のこと?
それに自信があるのに、なぜ回り道をするんですか、香織さん?
で、先に書いた読売日響の「幻想」。
とても端正整った演奏で、各パートもすっごく上手。サウンドの色彩感も豊富。
でも、整い過ぎて、この曲が持つ狂気というものには欠ける。
もうちょっとはちゃめちゃしてくれたらよかったのに~、お客さんったら遠慮しちゃって……。いいのよ、少しぐらいならはめ外しても。
この演奏の第4楽章の最後のファンファーレは、いかにも死刑が執行されましたって感じでなかなか気に入っている。
同じフランス物でも、ベルリオーズとは逆に、その演奏アプローチがしっくりはまっているのが、一緒に収録されているラヴェルの組曲「クープランの墓」。緻密、端正、上品、そしてしゃれたすばらしい演奏だ。
2009録音。EXTON。
新館入口(2014.6.22~)
御多分にもれず参加中・・・
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クラシック音楽、バラ、そして60歳代の平凡ながらもちょっぴり刺激的な日々について、「読後充実度 84ppm のお話」と「新・読後充実度 84ppm のお話」の2つのサイトで北海道江別市から発信している日記的ブログ。どの記事も内容の薄さと乏しさという点ではひそかに自信あり。
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© 2007 「読後充実度 84ppm のお話」
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