87200f44.jpg  もう一度、あの写真を載せよう。

 そう、先日小樽に行ったときに買ってきた、ガゴメ昆布の粉末と、その店の袋である。
 なんかあらゆる意味ですごいと思いません?

 で、よく見ると“ガゴメ昆布”ではなく、“加護女(かこめ)昆布”ってなっている。
 それを粉末にしてるんだから当然“粉”だが、いつの間にか“魔法の粉”に出世していて、その名も“アラジンの秘密”である。
 なんだか、本当にこれを口にしててもいいの?健康になるんじゃなくて、はなっから冗談なんじゃないの?と思えてくる。

 パッケージの裏を見ると、さらにギャグ狙いのお土産物みたいなことが書いてある。

 何が「ねばりにねばって希望の星を!」だ。
a7725243.jpg  どうして「恋しい人のお椀にそっとひとふり」なんだよ?しかもアラブ人だし……

 キャッチフレーズは「七日食べたら鏡をごらん」である。
 一週間で肌がつやつやぴちぴちになるっていうような意味なんだろう。

 確かに昆布は体にいいはずだ。
 ガゴメ昆布は、あのヌルヌルが強くて、成分であるフコイダンが豊富だともいう。

 でもね、袋に書いてある“小樽ホラ吹き昆布館”っつーのも気になる。

 1050円もしましたけど、これ実はマジでおもしろギャグ商品なんでしょうか?
 それとも、本当に真面目な健康食品なのでしょうか?

 実はこの商品をお薦めしてくれたのは、ピョン太リーダーである。
 どうやら彼は毎日食べているらしい。
 じゃあ、やっぱりあんまり効果ないのかなぁ。

 まあ、まずは食べ続けてみよう。
 益になっても害にはならないだろう。

 実はおとといの朝、納豆に少し混ぜてみた。
 全然昆布のヌルヌルは感じなかった。
 私のイメージでは、納豆の周りに透明なゼリー状のヌルヌルがへばりつき、あたかもカエルの卵のようになるんじゃないかと期待したのだが、昆布の粉のざらつき感があるだけだった。

 コンブはコンブでも、カタコンブっていうのもある。
 いやいや、硬い昆布のことじゃなくて、ローマ時代の地下墓地のこと。

a97c058f.jpg  ムソルグスキー(Modest Mussorgsky 1839-81 ロシア)の組曲「展覧会の絵(Tableaux d'une exposition(仏)/Pictures at an Exhibition(英))」(1874)。
 この曲の第12曲(ラヴェルによる管弦楽編曲版で)がCatacombaeである。

 「展覧会の絵」(ラヴェル編のもの)については、前にチェリビダッケ盤を取り上げ、そこで作品に関しても触れているので、ここでは割愛。

 今日取り上げる演奏は、ショルティ指揮シカゴ交響楽団によるもの。
 ショルティのビシバシしたシャープな棒さばきが非常にさえている。
 チャリビダッケの演奏が持つ深みというものにはやや欠ける。
 しかし私には、チェリビダッケの遅めのテンポの演奏が、最初のうちはすっごく思慮深くで意味ありげに思え感動を覚えたのだが、何回か聴いているうちにかったるくなってしまった。
 なんだか渋滞に巻き込まれたように……
 その点、ショルティの演奏は渋滞で止まった車列の間をすり抜けて行く、おっさんライダーのように爽快だ。

 1980録音。LONDON(DECCA)。
 写真のものは私が持っている旧盤で、現在はストラヴィンスキーの「春の祭典」(これもまた名演と言われているもの。かつ、トランペットのおイタがあると指摘されているもの)とカップリングで出ている。