先週末に強行されたプライベートな旅行。
平たく言うと家族旅行。
金曜日の朝に自宅を出て、その日のうちに新千歳空港から飛行機に乗り(当たり前だ)、昼過ぎに羽田に着いた。
モノレールと山手線、京王線を乗り継いで、次男坊が住む調布市へ。
息子は学校に行っているので、アパートに踏み込むことはできない。なので、その間に深大寺に行ってみる。
深大寺にはとにかくそば屋が多いと聞いていたが、ほんとにそば屋が多かった。
もう夕方で、この時間にものを食べてしまうと晩のビールがまずくなる。だから本来なら私は何も口にしないのだが、その日の昼ご飯は機内で食べた焼きたらこおにぎりだけだったので(心配していたとおり、食べている途中で焼きたらこが崩壊し、着ていたシャツの胸のあたりは、幼児が焼きたらこをぶちまかしたようになってしまった。幸いしっかり焼かれていて水分含有量が低かったので、払っただけで汚れが残ることはなかったが、申し訳ないことに機内の床は、悪質ないたずらをする愉快犯が謎の顆粒物質をまいたかのようになってしまった)、すっかりおなかがすいてしまっていて、ざるそばを食してみた。
なぜこのあたりにお互いがけん制しあうようにそば屋が集中しているのか知らないが(考えてみれば、北海道はそばの産地でもある)、時間のせいかもう閉じている店もあり、入り口に近い嶋田家という店に入ることを決意した。こう見えても、私は案外と“元祖”という言葉に弱いのだ。
結論から言うと、美味かった。
そばも美味かったが、ちょいと甘みのあるつゆが非常に私好みだった。
神田の藪なんかに代表される、まるで生醤油のようなつゆを私は好まない(が、そういう店が札幌でも多くなってきた)。そうではない優しい味わいがある嶋田家のつゆはとても気に入ったが、地ビールの“深大寺ビール”はまったくお好みでなかった。
食べ終えたあと、妻が売店で半生タイプのお土産そばを買った。自分の実家のためだ。
が、その結果、私は旅の最初にいきなり重い荷物を持たされることになってしまった。
調布駅に戻り、時間つぶしに“調布パルコ”に寄る。
私はここのリブロで文庫本を2冊と、山野楽器で“ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲”のスコア(全音)を買った。何もわざわざ旅先で買うこともないのに、私は自ら荷物をさらに重いものにしてしまった。
その後息子と駅そばのTOKYUストアで落ち合い、「何か買い足すものはないか」と聞くと、迷わず「米!」と答えた。ヨネではなくコメである。
で、5kg袋を買ったのだが、また私が持たされたらもう腕がちぎれると危機感を持ったが、さすがに息子が大切に抱えてくれたので助かった。
夜は調布駅前の“笑笑”で食べた。
理由は安く終わらせるためであり、このメンバーで笑いたいわけではない。
私は、“笑笑”に行くと必ず頼む“揚げウインナー”を最初に頼んだが、全国統一された安心できる味が旅の疲れを癒してくれた。
こうして旅行の1日目は終わった。
♪ さて、上の文と絶縁状態のように関係がないが、スヴェンセン(Johan Svendsen 1840-1911 ノルウェー)の交響曲第1番ニ長調Op.4(1871初演)と交響曲第2番変ロ長調Op.15(1876)。
スヴェンセンはグリーグとともにノルウェーの国民主義音楽を代表する作曲家だが、管弦楽曲においてはグリーグが小編成の作品を書くことが多かったのに対し、スヴェンセンは大オーケストラのための曲を書いた。
彼は最初ヴァイオリニストとして活躍し、その後指揮者の道を歩んだ。
マーラーより20年先に生まれたが、没年はマーラーと一緒だ。指揮者だったことも、大編成のオーケストラを志向したところもマーラーと一緒だ。だからどうした?
スヴェンセンの2曲の交響曲は彼の代表作ではあるが、あまり聴かれることはない。
壮大な景色を見ているようなイメージの曲。メロディーだって決して悪くない。ブラームスのシンフォニーを思わせるところもある。
ただ(これはグリーグにも当てはまらなくもないが)、心に引っかかるもの、つまり刺激が不足している。いけない!これは退屈を誘発する恐れがある!しかも、健康的でそつがない感じが、年金問題でゆれる今の不安な時代には合ってないのかも……
ということが、メジャーになりきれない原因なんじゃないかと思う。
厚い響きの箇所なんかけっこうぐっと来るし、はっとするような美しい響きも魅力的なんだけどなぁ(私はグリーグよりも好きかも)。
みなさん、病み気味の音楽ばかり聴いていちゃだめですよ!人のこと言えないけど……
紹介するCDはラシライネン指揮ノルウェー放送交響楽団。
1996録音。apex(原盤フィンランディア)。
昨日の昼は予告どおり、うな重を食べた。
ルパソさんと一緒に、帝劇地下の“きくかわ”に行った。
しかし私は不覚にも、ご飯を6分の1ほど残してしまった。
どうやら朝からおにぎり2個とカップヌードル・ミニを、しかもいつもより遅い時間に食べたのが敗因としか考えられない。
新館入口(2014.6.22~)
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© 2007 「読後充実度 84ppm のお話」
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そなたのパルコンチノ城、ずいぶんすいてましたが、人件費削減ですか?
ちなみに、ナシニーニ氏は、その昔PARCOの社員でした。そして、調布パルコのオープニングのときに手伝いにいったそうです。
あと、鬼太郎、さびしげでした。