e974cd03.jpg  先日調布パルコで買った宮部みゆきの「ICO-霧の城-」(講談社文庫)は一気呵成に読んでしまった。ちょっと子供っぽい感じがするものの、とても面白い小説だった。
 この小説の舞台となった時代、そして場所は何も明らかになっていない。
 いつの時代のどこでのことなのか不明なままだ。
 そして、この小説はテレビゲーム「ICO」のノベライズなのだそうだ。

 巻末の米光一成による解説によると、ゲームの「ICO」を宮部みゆきがとても気に入り、書き始めた作品なのだそうだ。

 おそらく、あなたも読み始めたなら途中でやめられなくなるだろう。TVゲームをやり始めたかのように。

 さて、私は常軌を逸していないが、ファリーナ(Carlo Farina 1600頃-1639 イタリア)の「常軌を逸したカプリッチョ(Capriccio stravagante)」。ファリーナはモンテヴェルディの弟子だったそうで、この常軌を逸したタイトルの曲は、「Ander Theil newer Paduanen, Gegliarden, Couranten, franzosischen Arien」(1627)という作品に含まれる(らしい)23の小曲からなるもの。

 確かに「猫」や「犬」など、その描写がわかるが、全体を通じて常軌を逸しているとは言わないまでも、けったいな曲である。
 この曲は先日紹介した「膀胱結石切開手術の図」と同じCDに収められている。
 アーノンクール/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスによる演奏。CDタイトルは「バロック期の標題音楽集」。1969録音。テルデック(タワーレコードDetour Collection)。