93a48b96.jpg  金曜日の夜から降り始めた雨は、土曜日の9:30に止んだ(私の家の周辺では)。

 この雨と、そして気温が比較的高かったせいもあって、庭に積もっていた雪はすっかりと消失。私は「やったぜ」とばかり、バラの冬囲いの作業に取りかかった。

 このように書くと意欲的に取り組んだように受け取られそうだが、実際は全然前向きではなく、できることなら何もしたくなかったのだが、本格的な降雪前にはとにかくやらなければならないし、この機会を逃すと根雪になってしまう恐れもあるので、ショスタコーヴィチの第5交響曲第4楽章の民衆の行進のように、ムチを打たれる思いで外へ出たのだった。

 しかし、作業ははかどった。
 というのも、暖かさで土が凍結しているということがなく、支柱が立てやすかったからだ。
 それでも9:30から始めた作業は16:30までかかった。
 もちろん、その間に5時間ほど昼休みをいただいたわけではない。
 昼食時間20分。トイレ2回(集中すると意外と尿意を感じなくなるものだ)。
 それ以外は黙々と作業した。働き過ぎなくらいだ。

 ウォークマンを聴きながら作業をしたので、道行く人に挨拶をされても何度か気づかなかったようだ(家の中から妻がそのことをチェックしていた)。それはたいへん失礼なことをした。この場を借りてお詫びいたしたい。この場を訪れることはないだろうけど。

 長時間の作業で、マーラーの第2交響曲、スクリャービンの第3~第5交響曲をはじめとする曲を聴きとおした。このことで間違いなく言えることは、全然ガーデニング作業にマッチしないような曲ばかり聴いてしまったということだ。軍手を、時には革手袋を着けながら、いちいち選曲をしてられなかったのだからしょうがない。

 16時ころ。そろそろ当たりが暗くなってきたとき、2回目のトイレ利用のため家に入ったら、妻が「なんか手伝うことある?」と言う。
 これはすばらしい社交辞令だ。社交辞令の典型だ。アメリカの大統領が「ニッポンのためならワレワレはエンジョを惜しまない」と言うのに匹敵するほどだ。

 暗くなってきて、これ以上作業を継続することは困難だということを170%承知した上で言っているのだ。彼女が本気で手伝う意思があるならば、遅くとも昼食時に言いだす機会があったはずだ。

1d2a3cd5.jpg 「まったくありません」
 私は毅然とした態度で答え、最終仕上げのために私は夕暮れの庭に飛びだしたが、ノダそうり君にも「ボクはドジョウなんだよ」なんてかわいこぶってないで、TPPにおいてはこれぐらいの態度をとって欲しかったものだ。

 そして最後の最後で、アンジェラというバラのトゲに小指を引っかけてしまい(もちろん足の小指ではない)、けっこうな出血をみるケガをしてしまった。

 でも短時間でよくやったものだ。
 ハンマーを握ったり(支柱を土に打つため)、ひもをしばったり、私にとってはかなり無理な姿勢と断定できる中腰の体勢を長時間とったせいで、家に入ると手のひらに力が入らないは、腰は痛いは、指先はがさつくはで、体はすっかりボロボロになってしまっていた。

 日曜日の朝になってみると、体の節々の痛みはポイント2倍サービスのように増しており、太ももの内側まで張っていて、「あぁ、早くもとのように元気はなくとも筋肉痛もない体に復活したいものよ」と思った次第である。それでも、窓から眺める青や緑の囲いを目にすると、満足感を覚えるのであった。

 私の体が元どおり復活するにはあと1日はかかりそうだが、それはそうとクレンペラーが振ったマーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の交響曲第2番ハ短調「復活(45acadd5.jpgAuferstehung)」(1887-94/改訂1903)。

 この第2番も、クレンペラーが振ったほかのマーラーの演奏と同じくがっしりとした骨太の仕上がり。ただし、第7番のような変態チックなものではない。
 また合唱がとても清らかである。 
 クライマックスがこれまた壮大。貫禄ある「復活」だ。

 オーケストラはフィルハーモニア管。独唱はシュヴァルツコップ(S)、レッセル=マイダン(Ms)。フィルハーモニア合唱団。
 1961録音。EMI。

  さて、今日明日と東京へ出張である。

 東京と言えば、先日購入した宮部みゆきの「平成お徒歩日記」(新潮文庫)がなかなか面白かった(成り行き上、鹿児島空港で買った)。
 私は特に歴史に強い興味を持っているわけではないが、それでも「へぇ~」と感心することがたくさん書かれている。そして何より、小説しか読んだことがなかった宮部みゆきが、「小説以外ではこういう言い回し(書き回し)をするんだぁ」というところも興味深かった。

 ♪

 ところで昨日、楽天銀行からのような紛らわしいメールが携帯に入ってきた。

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 下記日時に、当該口座から出金を行いました。
 ■出金日時 11/20 11:00
 内容:銀行振込

 引落された金額は、お客さまよりログインしてご確認ください。
 ※必ずご確認ください
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 加盟店名等については、2週間程度でログイン後の利用明細画面にて確認できます。

 ※加盟店によっては反映までに2週間以上かかる場合があります。
 ※本メールはご利用者様の任意で送信させて頂いております。

 ▼ご利用に関して
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 -[B e r r y z]-
 ■運 営 元
 有)蒲 田 幸 泉
 プ ラ ン ニ ン グ


 私も数々のスパムメールをいただいて来ているが、こういうのは初めてだ。
 最初は一瞬ではあるが、ほんとに楽天銀行からだと思った。だって、タイトルは「お知らせ[楽天銀行より出金を行ないました]」っていうもんだったから。
 危ない、危ない。
 危うく引き落とされた金額を“必ず確認”するために、ログインしちゃいそうになった。

 冷静に考えれば、楽天からだったらちゃんと名前が書かれていて「ゲスト様」なんてことはない。それに送信者のアドレスにはrakutenの文字が含まれているはずだ。しかし、こちらの送信者のアドレスはmail-97@gecde.13soueske3i.bizってもんだ。
 さらに楽天の場合は、携帯に来るのと同時にPCにもメールが来る。
 今回は当然のことながら、PCにはメールが来ていなかった。
 しかも、おやおや、下の方まで読むと、18歳未満利用禁止とある。
 やれやれ、悪質だなぁ。
 だいたい確認まで2週間ってのも変だし。
 みなさん、くれぐれも引っかからないように!

 では、行って来ます。
 えっ?
 だから東京に、です。
 札幌はとっても風が強くて、ウルトラ寒いです。