877a6846.jpg  とはいえ(昨日の流れに対し)、クリスマスに関する曲を取り上げたくてしょうがない私がここにいる。

 そこでチャイコフスキー(Pytr Il'ich Tchaikovsky 1840-93 ロシア)のバレエ「くるみ割り人形(The nutcracker)」Op.71(1891-92)。

 ホフマンの童話「くるみ割り人形と二十日鼠の物語」を、デュマ(子)がフランス語に訳したものから、プティパが台本を書いた。2幕3場からなる。

 物語はクララ(マーシャ)がクリスマス・イヴにプレゼントされたくるみ割り人形が、夢の中で王子の姿になって彼女を王女としてお菓子の国の魔法の宮殿へ誘う、というもの。

 今日はキーロフ・バレエ団によるDVDを。
 マーシャと王女役はL.レジュニナ、くるみ割り人形と王子役はV.バラノーフ。ドロッセルマイヤー役はP.ルサーノフ。振付と台本改訂はV.I.ワイノーネン。
 音楽の演奏はフェドートフ指揮サンクト・ペテルブルク・マリンスキー(キーロフ)劇場管弦楽団。1993年のライヴ。

 このDVDは以前紹介したことがあると思っていたが、いくら検索してもヒットしなかった(って、自分のブログを検索して調べるなよなぁ)。たぶん、その昔、ブログを始める前にmixiで取り上げたのかもしれない。

 演奏も良いし、華々しくて夢のある舞台がとても良い。音楽も映像も私を温かな気持ちにさせてくれる。
 個人的には、前に取り上げたスヴェトラーノフ指揮によるコヴェントガーデンの舞台のDVDよりも好きである。

 にしても、この舞台の最後。照明が一瞬真っ暗になって、舞台にはベッドで目覚めたマーシャが。王女からマーシャへの瞬間的な衣装変わり。どうやっているのかさっぱりわからん……

 ♪

 ところで、今日はどら猫酔狂堂様と私どもとの忘年会である。
 先方はムッカマール、アルフレッド、ヘルムートの3名。当方は、私、鉋さん、パイペー君の同じく3名。

 実は私は本日ダブルヘッダーで、ある重要な先と17:30から会食がある。しかし、19時ころ、遅くとも19:30には終わるので、どら猫軍団とは1人遅れて合流することにしていた。

 会食の予約手配はアルフレッド氏が行なってくれた。が、連絡が来たその場所は、南12条の中華料理店で18時から。その店は美味しいと定評があり、私も何度か行ったことがある。が、タクシーを利用しないと行きにくい場所だ。

 私の最初の会食は札幌駅の北口側の店。そこから南12条(すすきのよりもさらにずっと南だ)へ移動するとしたら、すぐにタクシーに乗れたとしても20分はかかる。ましてや、この道路状況、渋滞状況によっては20分で着くことはかなり困難だ。

 となると、もし19時にタクシーに乗り込んだとしても、着くのは幸運が重なった場合でも19:30。中華料理で1時間半も経過しているのだから、みんなは満腹で早く帰りたい状態になっているだろうし、私のために長い間主がいなかった席には、小皿に取り分けられた冷めた料理の数々がショーケースのサンプルのように並んでいるに違いない。

 ダブルヘッダーだと知っていたのに、なぜよりによってこんな離れた場所にしたのだろう?あれだけアルフレッドには尽くしてきたつもりだったのに、彼の本音-あいつにいじわるしてやれ!-がわかったような気がする。
 しかも、パイペー君は辛いものが大の苦手だし……(舌が植物状態になっているのではないかと思われるくらい激辛が平気で好きな人が、この店のマーボー豆腐を絶賛していた。私も食べたことがあるが、と殺直前の馬のように目に涙が浮かんだ直後に、口の中が大火に見舞われた)。

 これで泣き寝入りする私ではない。
 先日、勇気を奮ってアルフレッドに場所変更を申し入れた。せめてすすきのにしてくれ。それなら地下鉄で向かうことができるから、と。

 アルフレッドは、「そうっすね」と言ったが、その目には申し訳なさのかけらもなかった。
 今日はいじめてやる!