75d92638.jpg  記事の執筆(っていうレベルじゃないが)が追いつかなくなってきている。
 というのも、忘年会が続いているからだ。
 おまけに今日から出張だ。
 「アリとキリギリス」の、キリギリスの気持ちが少しだけわかる気がする。

 そこでアルビノーニ(Tommaso Giovanni Albinoni 1671-1751 イタリア)の哀愁漂うオーボエ協奏曲ニ短調Op.9-2

 この協奏曲はアルビノーニの作品の中でも、ジャゾットがねつ造(?)した「アダージョ」に次いで有名なものなんじゃないかしら(←突如、気持ちが優しくなった瞬間の私)。

 Op.9の作品は「5声の協奏曲集(Concerti a 5)」(1722出版)で、12曲の協奏曲から成る。

 各曲は次のとおり。

 1. ヴァイオリン協奏曲変ロ長調()
 2. オーボエ協奏曲ニ短調
 3. 2つのオーボエのための協奏曲ヘ長調
 4. ヴァイオリン協奏曲イ長調
 5. オーボエ協奏曲ハ長調
 6. 2つのオーボエのための協奏曲ト長調
 7. ヴァイオリン協奏曲二長調
 8. オーボエ協奏曲ト短調
 9. 2つのオーボエのための協奏曲ハ長調
 10. ヴァイオリン協奏曲ヘ長調
 11. オーボエ協奏曲変ロ長調
 12. 2つのオーボエのための協奏曲二長調

 私が持っているCDは第2,3,5,8,9,11曲が収められたオーボエ協奏曲集で、キャムデンとガトーウッドがオーボエを演奏している(ソロ協奏曲ではキャムデンが吹いている)。

 これらのなかには健康的で何の悩みもないような明るさに満ちた曲も多く、それはそれで無抵抗に楽しめるが、やはり何といっても明るさに満ちてはいない第2曲(Op.9-2)の出来栄えが突出している(と思う)。

 指揮はジョージアディス、オーケストラはロンドン・ヴィルトゥオージ。
 1992録音。ナクソス。

 ところで数週間前で見た、ある寿司屋での光景。

 カウンターに座り寿司を頬張っていた女性が、一緒にいた男性に、家庭で使うにはどのようなカレンダーが使いやすいか、ということを熱心に語っていた。
 日付の文字の大きさは、小さすぎず大きすぎず見やすくなくてはならない。家庭での重要な行事をある程度書き込めるくらいのスペースが最低限確保されていなければならない。
 そういう条件を満たす、自分のおめがねにかなうカレンダーがなかなかない、と管を巻いていた。それは、目の前に真鍮のパイプがあったら、ホルンを作り上げてしまうかもしれないほどだった。

 すると、それを耳にしていた寿司屋のオヤジさんが、がまんしきれなくなったのか、「これ、よかったら使ってください」と、奥からカレンダーを持ってきた。
 納入業者が置いていったもので、今の話の条件にぴったりとは言わないまでも、ご満足いただけると思う、と。

 「へぇ、どれどれ」と、彼女は生意気にカレンダーを広げ、「なかなかいいわね」と言って、思わぬサプライズに喜んでいた。
 が、寿司屋でカレンダーをおみやげにもらう人を私は初めて見た。

 なんでことを思い出したかって?
 その店のお通しがタチ、つまりタラの白子だったからだ。

 白子というのは魚類の精巣のことだが、先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患のことを先天性白皮症(白子症)といい、その個体も白子という。
 で、この遺伝子疾患やその個体のことをラテン語ではアルビノというわけで、だから思い出したのだった。

 じゃ、そういうことで。